山河微笑

プランター栽培

¶ 初めてプランターで野菜を育てることにした ちょっと出足が遅いかったかな? なすときゅうりさて、いつ食べられるようになるだろう? ん?はたして、なるか? ∴今日の述懐 朝風呂の贅 太陽光の温水器の温度が昨日の灼熱のおかげで朝になっても60度台 しめ…

トマト狩り

¶今年は暑い!きっとトマトがおいしく育っているはず!と沼田白沢の宮田農園へ ナビはどう設定を変えても高速を案内しない むむむ? 渋滞らしい あとで知ったのだが交通事故でしばらく通行止めになっていたらしいというわけで昔スキーに行ったときに使った赤…

今日のシェイクスピアは『冬物語』

¶ 嫉妬がひとりの男から、妻と子を奪い、友を奪い、歳月をも奪う。だが、悔悟に耐える人間を時はやさしく包み、石像をひとに変えてくれる。和解と再会のロマンス劇。シェイクスピアは、グリーンの原作のシシリアとボヘミアを入れ替え、物語は冬のシシリア(…

今日のシェイクスピアは『シンベリン』

¶ おそらくほとんどの人はシンベリン? と首をかしげるだろう 確かにこの作品はあまり知られている作品ではないし、よい出来でもない だが、男装あり、美しい歌あり、神の顕現ありと、新しい劇場の舞台効果を満載し、まさに絵に描いたような波瀾万丈の物語だ…

今日のシェイクスピアは『マクベス』

¶ イギリスでは『マクベス』はシェイクスピア悲劇のなかでも人気の高い劇だという。しかし、初めて『マクベス』を読んだとき、なんと陰惨で、不愉快な劇だろうと思った。芝居を見ても、その印象は消えなかった。私のなかで『マクベス』が評価をあげたのは、…

今日のシェイクスピアは『十二夜』

¶ オーシーノがふともらす「甘い切なさ」(sweet pangs)こそがこの劇の味わいだ。シェイクスピア喜劇、いや、世界喜劇の最高傑作である『十二夜』にとって、何よりの収穫は、劇場の枠組みを最大限に利用して、浮世ばなれした恋の国イリリアをのびやかに立ち…

今日のシェイクスピアは『ハムレット』

¶ 『ハムレット』は、一応は復讐劇である。しかし、よーいドンで一直線にゴールに向かって進む劇ではない。というより、ゴールはあるのか、向うに見えているのか、よく分からない劇だ。そういうはっきりとした目的をもった劇として考えようとすると、この作…

今日のシェイクスピアは『トロイラスとクレシダ』

¶ 恋に対しても、戦争に対しても、幻滅感たっぷりに描いた作品。『ハムレット』で人間の内面宇宙への問いを追究し、『十二夜』で恋の甘い切なさを極めつくしたシェイクスピアは、新しい領域に向かおうとしていた。だが、まだ、方向性は定まらず、恋も、名誉…

今日のシェイクスピアは『空騒ぎ』

¶この劇には善意と悪意、二種類のだましの罠が仕掛けられる。害のない罠にはまるのはベネディックとベアトリスだが、最初はそれとは知らずにだましの罠にはまって恋仲になったふたりは、それがだましと知ったあとでもなお、恋の演戯(そして、遊戯)をつづけ…

今日のシェイクスピアは『コリオレイナス』

¶『マクベス』で、いわゆる四大悲劇を書き上げたシェイクスピアだが、その以後の作品には、『アントニーとクレオパトラ』を除いて、シェイクスピア劇に特有な香気が感じられなくなる。『コリオレイナス』も劇作家生命の衰退を感じさせる作品だ。主人公のコリ…

今日のシェイクスピアは『リチャード二世』

¶ いわゆる第2四部作(『リチャード二世』、『ヘンリー四世第一部』、『ヘンリー四世第二部』、『ヘンリー五世』)の最初の作品。全編韻文(弱強5歩格)で書かれている。作品中に散文がまったくないのはこの劇と『ジョン王』の2編だけだ。 イギリスの歴史…

今日のシェイクスピアは『恋の骨折り損』

¶ 名前負けした作品だ。学問をめざす者が志とはうらはらに恋に落ちるという展開は『ヴェローナの二紳士』のヴァレンタイン、プローチャス、『じゃじゃ馬ならし』のルーチェンシオと同じだ。違うのはこの3人の男性が留学先で恋に落ちるのに対し、『恋の骨折…

今日のシェイクスピアは『ヘンリー四世第一部』

¶ 第2四部作(『リチャード二世』、『ヘンリー四世第一部』、『ヘンリー四世第二部』、『ヘンリー五世』)の第2作目に当たる。 それまでに書いた『ヘンリー六世』三部作、『ジョン王』『リチャード二世』の5編の歴史劇とは決定的に違っているのはフォルス…

今日のシェイクスピアは『尺には尺を』

¶ 『トロイラスとクレシダ』、『終りよければすべてよし』、『尺には尺を』の作品群は、シェイクスピアが書いたどの作品とも決定的に異なっている。これら3つの作品に共通しているのは、作品世界をおおう暗さだ。この暗さは、私たちに突きつけられる倫理的…

今日のシェイクスピアは『ジュリアス・シーザー』

¶ たしかにブルータスは高潔の士であったかも知れない。そして、シーザー暗殺も高潔な行為だったかも知れない。しかし、高邁な目的にもかかわらず、フィリパイの戦いが終わったあと、ローマには、シーザーが思いもしなかったような専制が敷かれることになる…

今日のシェイクスピアは『アントニーとクレオパトラ』

¶ 歴史に織り込まれたエジプトの匂やかで、猥雑な風土。エジプトの名前で、すでに独特なオーラが立ちこめる。そして、ローマ。冷徹な支配欲の町と、気まぐれな快楽の園。ふたつの大都市のあいだで揺れ動く生活原理。シェイクスピアは歴史を借りて、そこから…

今日のシェイクスピアは『ソネット集』

¶シェイクスピア。 おそらく世界中の誰もが知っている名前だ。だが、シェイクスピアとは誰だろう?この問に答えられるひとは今までひとりもいなかったし、残念ながらこれからもいないだろう。それだけではない。シェイクスピアの作品も謎だらけだ。そうなの…

今日のシェイクスピアは『じゃじゃ馬ならし』

¶『じゃじゃ馬ならし』は劇についての劇といえる。登場人物の多くが演戯している。スライは領主になり、ルーチェンシオはキャンビオ(キャンビオはイタリア語で「交換」の意味)になりすます。トラーニオはルーチェンシオと役を取り替え、ホーテンシオはリチ…

今日のシェイクスピアは『ウィンザーの陽気な女房たち』

¶一説に、シェイクスピアが所属する劇団宮内大臣一座のパトロンがガーター勲章を授かり、その祝宴のために約2週間で書き上げた作品と言われている。『ヘンリー四世』を見たエリザベス女王が恋に落ちたフォルスタッフを見てみたいと望んで生まれたのがこの劇…

今日のシェイクスピアは『リチャード三世』

¶この劇の見どころは知識に応じて変わる。登場する人物同士がどんな関係にあるのか完璧に頭に入っていればどの場面も権力をめぐって展開される悲喜こもごもの人間模様として楽しめるが、この人物とあの人物はどうして仲が悪いのだろうか、と舞台を観ながら考…

今日のシェイクスピアは『終りよければすべてよし』

¶これは、夫から突きつけられた難問を、愛と知恵と勇気でみごとに解く痛快な女性の物語か、あるいは、策略でしか愛を得られない不幸な女性の物語か? 私に触れずに、私の指輪を手に入れ、私の子供を宿したなら、私を夫と呼ぶがよい。もし、あなたが、結婚し…

今日のシェイクスピアは『ロミオとジュリエット』

¶恋愛劇といったら『ロミオとジュリエット』というくらい有名だが、人気の秘密はなんだろう?好きになってはいけないひとを好きになってしまった悲劇、という禁断の恋の魔術が作用していることは確かだが、筋立ては意外にも単純だし、よくある話だ。敵対する…

今日のシェイクスピアは『ヴェニスの商人』

¶当時は一種のおとぎ話として楽しまれたものと推測される。インク壺にも書いたように、そもそも誰もユダヤ人を見たことがないのだ。同じようにベルモントという架空の場所で行なわれる筺選びにも現実感はない。しかし、作品は読者・観客とともに生きつづける…

今日のシェイクスピアは『ヘンリー五世』

¶オリヴィエ監督・主演の映画(1944年)は、第二次世界大戦という状況のもとでの国威発揚という政治的目的を多分に含んでいるとはいえ、今でも十分鑑賞に耐える芸術的価値を持っている。とくに、エリザベス朝当時のグローブ座にカメラが入ってゆく開幕は…

今日のシェイクスピア 韻文と散文

¶韻文 ちょっと難しいことばだ 簡単に言うと日本語の俳句や和歌のような文体のこと その反対は散文 例えば散歩の途中、気になる垣根があった よく見たらぺんぺん草が咲いていたこれが散文これを韻文で言うとよくみればなづな花咲く垣根かな(芭蕉)日本語で…

シェイクスピア喜劇『お気に召すまま』

¶ 『お気に召すまま』というシェイクスピア喜劇がある 不和、追放、森の生活、羊飼い、合唱、恋歌、片想い、恋愛遊戯、悔い改め、和解、結婚と、この劇には、幸福な喜劇のあらゆる要素がそろっている。牧歌的な気分のなかでゆったりと進む筋の運びは、優雅な…

シェイクスピアのことば

¶愛は時に仕える道化ではない。 (Love's not Time's fool.)上の言葉はシェイクスピアのソネット116番からの引用です。私たちの肉体は時に屈服して朽ち果てるかもしれないが、愛はそうやすやすと時の変化を受けるものではない、と愛の永遠を詠った後、シェ…

シェイクスピアの楽しみ方

¶ これまで10年以上開いていたシェイクスピア作品解説のサイトがyahooの都合で閉鎖になってしまった(有料サイトだったのに勝手なものである) また一から出直しだ新しく移転したサイトの紹介を兼ねて少しづつシェイクスピアのことを載せて行こうと思う~~…

白いスズメ

¶最近、餌台に白いスズメがやって来る スズメは警戒心が強いのでなかなか写真が撮れなかったがようやく撮影に成功! 白いスズメはのけ者にされることもあるらしいが、このスズメは仲間と仲良くやっている ∴ ラーメン鉢その後 ラーメンを食べてみたでか過ぎた…

朝露

¶外へ出ると一面朝露に濡れている ふと見ると不動のトンボ 羽化したてで羽が光っている 羽が乾くまでの止静 ∴ごくまれにだが、不意の来客がある 〇昨日はお孫さんの運動会に三重から来たご夫婦が見えた ▼茶碗好きな方でひとしきり話がはずんだ ◎最近停滞して…