今日のシェイクスピアは『シンベリン』
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おそらくほとんどの人はシンベリン?
と首をかしげるだろう
確かにこの作品はあまり知られている作品ではないし、よい出来でもない
だが、男装あり、美しい歌あり、神の顕現ありと、新しい劇場の舞台効果を満載し、まさに絵に描いたような波瀾万丈の物語だ。
GUIDERIUS. Fear no more the heat o' th' sun
Nor the furious winter's rages;
Thou thy worldly task hast done,
Home art gone, and ta'en thy wages.
Golden lads and girls all must,
As chimney-sweepers, come to dust.
(もうおそれるな夏の日照りを、荒れ狂う冬の寒さを。この世のつとめを果たし、十分な報いを得て、我が家へ帰る。今をときめく男も女も、塵払い人のごとく、みな塵に帰る。)
シンベリン王の息子ふたりは、男装したイモージェンが死んでしまったと思い、鎮魂歌を捧げる。
勝手な憶測だが、シェイクスピアも「終活」の時期に入ったのだろうかと思われる
この作品を書いてから7年後に亡くなっている
長くなるのでつづきは⇒シェイクスピア全作品解説
覚えておきたいシェイクスピアのことば⇒ジャンル別シェイクスピアの名台詞集
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花火の季節になったな