田舎もの、あるいは、貧乏性?

今日、ある集まりでフランス料理を御馳走になった。御馳走になったものをとやこう言うのは礼儀に反するのだが、料理人が技術の粋を尽して調理したコースは美味しくはあったが満ち足りはしなかった。私は食事に関しては、食べることの幸せ感の多寡で価値を判じることにしている。宝来軒のラーメンはわざわざ往復4時間かけて出掛けていっても幸せな気分になれる。一方、今夜の料理は高級なのかも知れないが、幸せな気分にはなれなかった。この料理を食べるために4時間掛けて出掛けるることはないだろう。

要は、根が田舎ものだということだ。手の込んだ料理よりイワシ丸干しのほうがどれほど幸せ感が大きいことか。Simple is bestだ。美味しい水で調理したものなら、そんなにスパイスを駆使することはないはず。どう考えてもフランス料理は水のまずい国の智慧だ。それを水の美味しい日本でありがたがる必要はないのではなかろうか。