2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

神無月も終りだ

今日は午前、施釉、夜、窯詰めをした。 しかし、重ね掛けをしたところが剥げ落ちていて修復したが、おそらくこれではうまく焼けまい。 以前、生掛けで白化粧の上に透明釉を重ねると失敗が多いという話を読んだことがある。私の場合は灰釉を下地に塗ったのだ…

久しぶりのたたら

こことうしゅう窯には機械式のたたら延圧機がある。簡単にたたらができる。 一度目は厚すぎてやり直し。二度目も失敗。三度目にようやく目的の厚みが出た。あとは目盛を覚えておけばいつでもこの厚みでたたらができる。 道具箱にあった薄い帯鉄を切って丸め…

冒険の旅

昨日弾いた茶碗を今日捨てあぶりして明日施釉、窯詰め、明後日本焼、果たしてこれでこわれないのか・・・。生地にもよるのだろうが、やってみよう。ニュウが入ったことはあるが、壊した経験はない。ものは試しだ。やってはいけないことをやってみて、ああなるほ…

一条の光

工務店と打合せをしてきた。 設計図のままでは予算的に到底建てられないことはもう大分前から分っていた。今回打合せをした工務店は代替案を出してくれた。 思い描いていた工房とは違うものになるかも知れないが、全然ないよりははるかにましだ。 ちょっと希…

作り

午前、作った奥高麗風8個と作り直した菓子鉢を午後、削る。 夕方、工房からの帰り道、工房の見通しが立たないので気持が塞いでいたら、ダビンチ氏から電話がある。建築会社から見積合せの連絡が入ったそうだ。ずっと放っておかれたので受けるつもりがないの…

すがすがしい朝

久しぶりに味わうこの気分。熟睡した朝は気持よいものだ。 空の向こうに何かが見える。見えたと思うと消えてゆく。 縮緬の削り出しのように潔い。一期一会。会うものもあれば離れるものもある。

晴れてよかった

斗々屋の作り、前回よりは向上した感じがする。 柿の蔕をつづけて弾くと、斗々屋と腰の張りだけしか違わないようにも思うし・・・。でも、伝世品を見るとまったく別な雰囲気をまとっているからなあ。 しかし、工房どうなるんだろう・・・。来年もまだここにいたり…

気持を新たに

どうしても窯焚きのあと数日は(大して疲れているわけでもないのに)虚脱状態になり、工房へ行く気がしない。 特に昨日は一日雨で鬱々としていたから余計元気が出なかった。 止原氏から再び窯焚きと釉のヒントを頂いたのですぐに焼きたいと思う。 そこで斗々…

柿の蔕茶碗ほか

いつも出したときは何も感じなかったのに、一日経ち二日経つと気になる器がある。 今回の作物では柿の蔕茶碗がそうだった。まだ土と釉の試験段階だが、土の赤黒さや釉の渋みがいい感じに見えてきた。 ゆうべトチ渋に浸けて渋貫入を入れたのが萩土で弾いた愛…

一句持ち来たれ

通過儀礼通りすぎた風は 何も語らないといふ点でいつも饒舌だ刹那に見えた葉裏の葉脈の 淫らさよ鬼さんこちら 私を呼ぶのは誰だ0.2gの繊細を嘲笑ふ声も 那由多の国では木魂にもならない

窯出し

斗々屋は、基礎の土に加えた土の素性を見誤ったようだ。 しばし、反省。 いつもおつき合い下さりありがとうございます。応援よろしくm(_ _)m 画像をクリックしてランキングサイトが表示されれば投票終了

気分屋

前回の窯焚きは深夜というより早朝まで掛って疲労感たっぷりな朝帰りだった。 今回は1時前に撤収できたためか、翌朝の目覚めが最近ないほど爽やかだった。 苦あれば楽あり、楽あれば苦あり。 今朝は一転どんよりとした目覚めである。 眠りというものはどうし…

窯焚き

昨日は窯焚きだった。 朝寝坊をして7時点火の予定が8時になった。 攻めに入ってからは、止原氏から教えていただいた、ガス圧をいつも焼いている時の最高圧に上げるやり方をした。 熱量を窯に蓄えて、還元から酸化に切替えるときの昇温に備える。 酸化に切替…

窯詰め

今回はすべての器に目土を履かせた。思いのほか時間が掛った。 一番神経を使ったのが重ね焼き。 このやり方だといい感じで重ねられる。この前は輪っかを途中に入れなかったので重ねるときに指が器の間にはさまって苦労した。 一番上は藁灰釉の試験。CMCが足…

またやっちゃった!

今日は施釉する。今回は釉の種類が少ないので気持が楽だ。 と 油断したのだろうか? 心の底を叩いてみればどこか間抜けな音がする・・・ 見よ! 素焼したといっても5時間250度、乾燥させただけなので、当然水に浸ければ土に戻る。 これが初めてならまだ許せる。…

あぶり

器の乾燥に自信がないので軽く素焼してから施釉することにした。そこで、午後からあぶりに入った。 実は素焼の経験があまりないので窯詰めがよく分っていない・・・。じゃんじゃん重ねて大丈夫と聞いているのだが、今回は余裕があるのでこの通り。 しかし、慣れ…

ユーモラスなお客さん

朝、器を干そうとすると何かが茶碗に入り込んでいる。 かまきりだ。 干し台に移しても動こうとしない。 目が会ってしまった。 やるか!という戦闘態勢? いつもおつき合い下さりありがとうございます。応援よろしくお願いします。 画像をクリックしてランキ…

声のふくらみ

最近は仕事中にFMを聴くことが多くなった。合わせる周波数は79.5MHz。語呂合せでナックファイブ(Nack5)というラジオ局名になっている。 埼玉県の局なので群馬でも聴ける。 この数字に何となく見覚えがあったので調べると愛知にも同じ周波数の局があった。た…

思うことと知ることと

何だか小林秀雄のエッセイの題みたいになったが、やきものをやってみて窯が下す鉄槌が身に沁みる。 思惑はあれもこれもある。だが、そんな人間の頭が届く思慮の範囲の狭さを窯はいつも教えてくれる。 釈尊の掌中にありながら世界を駆けめぐっていると思い込…

晴!

昨日は雨雲が厚く天を蔽っていたので干せなかったが、今日は乾きそうだ。大好きな詩人e.e.cummingsの詩にこんなのがあった。 there's never been quite such a fool who could fail pulling all the sky over him with one smile (どんな愚かものだってほほ…

知的生活

エディンバラ大学院に留学して演劇を学んでいた若い友人が論文を提出して日本に帰ってきた。 一年と数ヶ月の留学生活はかなりきびしいものだったようだ。矢文の往復でそれがうかがえた。 学問は究めればそれだけ不足を感じるものだ。芸術も同じかな。 私も院…

鼻濁音

土地によって訛りはあるものだ。群馬には上州弁がある。 だが、訛りといってもいろいろある。単語や言回しの場合は単純だが、やっかいなのが抑揚と発音だ。 「ルビコンの決断」という番組を時々観る。この間のチョークを作る会社の話には感銘を受けた。 しか…

今日も今日とて

やきものはやることがいろいろあると思う。 ロクロを弾いている時間は全体の何割くらいだろう。時間にすると1割も行かないだろう。 土作りに一番時間を掛けている気がする。すべて採取した土というわけには行かないが、少しは地元の土を使いたいのであちこち…

弾いてみる

昨日採取した土のうちすぐに使えそうなのを萩の土に混ぜ斗々屋を弾いてみた。 弾き味は変らないが、縮緬は出やすくなった。 赤カオリン系を基礎にした土にも混ぜて柿の蔕を弾いてみた。最近やっていないせいかみんな斗々屋風になってしまった。 でも、土と釉…

土作り

今日は大久保(工房がある土地の名前)の土を採取した。 すでに乾いているものは篩い、残った砂利まじりの土は水簸した。まだ湿っているものは少し砕いて乾燥だ。 以前試験したのとは別な場所だ。地主に許可を得て取らせてもらった。 指の腹があっというまに…

午後、再び

ルーターに附属の削り具はどうもうまく削れないので、別なものを買いに行く。 道具は大事だと痛感した。削り味が全然違う。 附属のもので使えそうなのは全部試してみたが、そのどれよりも具合がいい。 やはり道具を選ばないといけない。追記: 萩の止原氏よ…

歯医者さん

いやあ、歯医者さんはすごい。 今回初めて重ね焼きに挑戦した。 ということは見込に張りついた童仙傍を削らなければならないということだ。 エアルーター!これがなかなかの優れものである。 これでほこりまみれ、油まみれになってあわれな「患者」を削る。…

番外編

今回、柿の蔕茶碗用の土と釉の試験も行った。結果はこちらをどうぞ。 反省点は釉が濃すぎたこと、釉を全体に掛けまわしすぎたこと。露胎部がもう少しないと評価しにくい。それでも、貴重な資料は得られた。 いつもおつき合い下さりありがとうございます。応…

窯出し

窯出しはいつも新しい出発点だ。いろいろ問題はあるがそこから新たな気持で次の窯に出発する。 窯出しの器はこちらをご覧下さい。

健康がだいじ・・・

当り前なことだけれどちゃんと立っていられるのはものすごいことなんだと感じさせられた一日であった。 からだをいたわってやらねば・・・ いつもおつき合い下さりありがとうございます。応援よろしくお願いします。 画像をクリックしてランキングサイトが表示…