2008-01-01から1年間の記事一覧

一年の終りに

今年は一年が三年分くらいに長く感じられた。 今年は振り返ると四つに区切られる。 まずは訓練校の卒業で一区切りがついた。 卒業と同時に、それまでは二人、三人で窯焚きしていたのが、一人だけの窯焚きになった。自立してはいないものの、工房で作業してい…

グレープフルーツ狩り

今日は妓娃尼家のグレープフルーツ狩りに出掛けた。天気もおだやかで、まさにグレープフルーツ狩り日和だ。去年は瀬戸にいたので参加できなかったが、今年は2年ぶりの参加だ。 やはり実際にたわわに実るグレープフルーツのすがたは壮観だ。今年は実の数が少…

糸尻娘はゴキゲンななめ

シッピキで切り取った跡は、いつも思うが、いいものである。高台を削り出すと糸の年輪が消えてしまう。なんとか高台を削らずに使える湯呑にしたい。つまり、糸底を残した切立湯呑である。 そこで今日から切立湯呑の底がちょうど良くなるようシッピキで切り取…

日曜は休養

毎日が日曜日のようなものなのだが、それでは生活にリズムが出ないので日曜は休養日と決めている。 仕事に関することは基本的に何もしない。 すると月曜がブルーになる。ちょっと、ああ、ヤダなと感じる。 それがいいのだ。その微倦怠感をえい!と投げ飛ばし…

他人という新鮮な目

昨日書いたように、名刺を作って先日はじめて人に渡した。 すると、本名の方が小さく書いてある、とか、最中五郎、まるで演歌だ、とかいう予想外の反応があった。 演歌か。こいつぁいい。 和菓子の最中が好きなことと、「もなか」の音がよいのと、いつも陶芸…

寒い日は名刺を作る

今日はあまりの寒さにロクロの稽古をさぼった。(ん?いや、今日も、かな) その代りにはならないのだが、名刺を作った。厳密には、作り直した。 窯場候補を探しているといろいろな人に会って話をする。その時思ったのがやはり名刺が必要だ、ということだ。…

頭の柔軟体操

ゆうべプラトン君から電話があり、久しぶりに陶芸技術の話で盛り上がった。中で出てきたのが、いま彼が読んでいる大西政太郎の本の話だ。花活け、大皿、切立湯呑、茶碗、とっくりなどの挽き方について詳しく書いてあるので参考になると言う。一度読んでいる…

志ん朝の「芝浜」を聴きながら

ロクロを廻しながら古今亭志ん朝の「芝浜」を聴いていた。この落語は明治の落語家、三遊亭圓朝の作と伝えられている。 三代目三木助が十八番としていたという。三木助の「ざこ八」と「崇徳院」は聴いたが、「芝浜」は不勉強で聴いたことはない。 落語の芸は…

忘年会という想年会

ゆうべわが家で群読集団 冬泉響の仲間と忘年会を開いて、激動の一年を振り返った。イギリス留学中の役者もインターネット電話で参加した。 楽しい時はあっという間に過ぎる。5時にはじまった団欒が気付いたら1時をまわっていた。 料理の達人のおかげで一足早…

意は似せやすく、姿は似せ難し

Every creator painfully experiences the chasm between his inner vision and its ultimate expression. (Isaac Bashevis Singer) (作家は誰でも心の中で思い描いたものと生み出したものとの隔たりを痛いほどよく知っている)ポーランドに生まれ、33歳で…

親友

不意に思い出した、父親が毎年正月同じ友人と旅に出たり、お互いの家を交互に訪ね合ったりしていたことを。 TBSの深夜番組「落語研究会」で立川志の輔のえらく長い枕のなかで、毎年落語家仲間の春風亭昇太と海外旅行へ行く話が出たときのことだ。ああ、そん…

腰痛、微恢復

二回の風呂が功を奏したか、朝起きたときの感じでは腰痛は軽減している。 今回の悪化の原因はどうやら腹筋運動にあるらしい。腰痛防止のために腹筋をしたのはいいのだけれど、ちょっとあの日頑張りすぎたのかも知れない。その場で分るといいのだが、その場で…

小原庄助さん、ならぬ、最中五郎さん

腰痛が悪化しつつあるので、これは冷えのためかと思い、朝風呂に入り、さらに、昼風呂にも入る。 最中五郎さん 何で身上潰した 朝寝 朝珈琲 朝湯が大好きで それで身上潰した ハーモットモダーモットモダそんな風に歌われたくないなあ。もっとも小原庄助さん…

今日の名句

God gave us memory so that we might have roses in December. (James M. Barrie) (神は我々に記憶を与えた、12月でも薔薇を楽しめるように。)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 いつもつき合って下さりありがとうございます。 ランキン…

久しぶりのロクロ

なんやかやでなかなかロクロに向う時間が取れなかった。そのうちに腰痛が再発しそうな気配を感じ、ちょっと大事を取ったりとで、久しぶりのロクロだ。今日はもぐさ土で稽古した。窯場が決まるまで(たぶん、春まで)はひたすら稽古の日々を送るしかない。送…

今日の名句

Edinburghで奮闘中のkaoruへの応援メッセージ The first mistake of art is to assume that it's serious. (Lester Bangs) (芸術についての最初の勘違いは、芸術をまじめなものと思い込むことだ。)論文もおんなじだ。私はいつも楽しくなければ論文ではない…

留学はすごい

イギリスへ留学している知合いがいる。時折、論文の草稿を送って読ませてくれるのだが、まず驚くのが参考文献の量だ。本人は必至になってやっているから分らないかも知れないが、これが留学のすごさだな、と留学したことのない私にはまぶしく感じる。それは…

美しくない柔道〜嘉納杯女子52キロ級決勝

判定で西田が勝った。攻めた数で勝ったと解説は言っていたが私には掛け逃げにしか見えなかった。すべての技が決めるためではなく、相手に決めさせないための技でしかなかった。 遮二無二勝ちたかったと言えば聞こえはよいが、要するに勝つためには卑怯な手で…

寒いわけだ

朝から寒い、寒いと縮こまっていた。いつもは温かい掌も指先もかじかんでいる。おかしな、風邪かな、と思っていた。 さっき買物へ出て気がついた。 雪だ。午前中平地は雨だったが、山に雪が降っていたのだ。 榛名も赤城もうっすらと冠雪している。 榛名富士…

僕の人生の今は何章目ぐらいなんだろう

このYouTube作品の静止画像のスライドショーはよくできていて、詩を感じる。 それはともかく、今何章目かなんて分らないから人生はいつも漂流なんだな。 窯も持てずふらふらしているとこの歌が身に沁みる。 今知ったのだけれど、これはトータス松本が拓郎に…

新たな候補地

JAの物件は知人に見て持ったところ、あまりに町中なので、今は家がないかも知れないけれど、将来のことを考えるとやりにくくなる可能性がある、とのことだった。私も冷静に周囲を見たりしてみて、その値段を出すのならもっと田舎で広々としたところの方が周…

心さみしい人よ

なんだかんだとウロウロしているうちにもう師走も三分の一すぎた。そんな中、親しい後輩が上司の理不尽な扱いを、身を震わせるようにして、訴えてきた。所謂パワーハラスメントだ。 話を聞いてみると後輩に非はない。精一杯の抵抗はしてみた、という。だが、…

こった肩を散歩に連れて行こう

なんだかあたたかな昼ひなかだ。午前ロクロを稽古してから散歩に出た。 川の水もゆるんだ感じさえする。 今日新たに見つけた散歩道がこれだ。遠くに森のように見えるのは関越高速の植え込みだ。 やはり田舎者には田舎道が似合う。歩いていて心地好い。考えて…

夢を見た

どういうわけか(低気圧のせいか)、ゆうべは頭の中が不安なイメージで占領されていて朝までよく眠れなかった。結局朝になってから眠り、11時に目覚めた。 夢を見ていた。 プラトン君やBun先生も登場する。なにやら展示会の準備をしているようだが、二人が登…

今日の名句

Youth is the gift of nature, but age is a work of art.(Stanislaw Lec) 若さを自然の贈り物とするなら、老いは芸術作品だ。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 いつもつき合って下さりありがとうございます。 ランキングに参加しています…

低気圧の時は不調という法則

この間、特集番組で宮崎駿氏が天気が悪いと体調も悪い、という話をしていたが、私も同じだ。年を取ると体調が天候にも左右されるのだろうか。 今日はロクロ引上げの調子が今ひとつだった。なかなか思い通りの切立湯呑が出来ない。特に午後、雨が降り出してか…

翁最中

知る人ぞ知る深谷名物、糸屋の翁最中を頂いた。 うまい!実にうまい! ところが深谷に住んでいながらこの店の存在を知らない人がいたのである。それは玉村でたとえて言えばみよし乃製菓舗を知らずにいるようなものだろう。瀬戸でたとえればうなぎの田代を知…

失敗は神の手

切立の引上げがようやく無理なくできるようになった。不思議なことに同時に自分の切立湯呑のイメージも出来てきた。今日は自分の切立湯呑を仕上げるべく一日ロクロに坐った。 というとなにやら着実に向上しているように聞えるかも知れないが、実はそうではな…

F1の終焉

何ごとにも終りがある。祭のあとにはさみしさが残る。 今、振り返るとチェッカー直前でガス欠になったマシーンを押してゴールした時代がやんちゃなF1を象徴している気がする。経費を抑えるためにエンジンを統一する?そんなワンメーク・レースのようなF1を誰…

F1界に激震、ホンダ撤退

予想はされていた。むしろ撤退決断は遅きに失していたように思う。 BAR時代から歯車が狂いっぱなしだったのではなかろうか。2004年の好調がウソのようにその後の凋落を回復できなかった。 何故だろう。F1界随一と言われている予算をエンジン開発につぎ込んで…