2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

今日のシェイクスピアは『コリオレイナス』

¶『マクベス』で、いわゆる四大悲劇を書き上げたシェイクスピアだが、その以後の作品には、『アントニーとクレオパトラ』を除いて、シェイクスピア劇に特有な香気が感じられなくなる。『コリオレイナス』も劇作家生命の衰退を感じさせる作品だ。主人公のコリ…

金祝(卒業50周年祭)へ

¶ めったに東京へ行くことはないのだが、昨日は金祝の行事があるので私にしては珍しく重い腰を上げて出掛けた久しぶりの四谷 折しも大学祭の真っ最中 人でごった返すキャンパスの様変わりに右往左往なかなか会場につけず大いに遅れて着いたもののほとんどの…

今日のシェイクスピアは『リチャード二世』

¶ いわゆる第2四部作(『リチャード二世』、『ヘンリー四世第一部』、『ヘンリー四世第二部』、『ヘンリー五世』)の最初の作品。全編韻文(弱強5歩格)で書かれている。作品中に散文がまったくないのはこの劇と『ジョン王』の2編だけだ。 イギリスの歴史…

今日のシェイクスピアは『恋の骨折り損』

¶ 名前負けした作品だ。学問をめざす者が志とはうらはらに恋に落ちるという展開は『ヴェローナの二紳士』のヴァレンタイン、プローチャス、『じゃじゃ馬ならし』のルーチェンシオと同じだ。違うのはこの3人の男性が留学先で恋に落ちるのに対し、『恋の骨折…

今日のシェイクスピアは『タイタス・アンドロニカス』

¶ この作品はあきらかにシェイクスピアの習作時代のものだ。作品を独立した劇として見るより、これから開花するつぼみを楽しむような気持で味わった方がよい。作品として見ようとするとどうしてシェイクスピアがこんな劇を書いたのだろうという疑問ばかりが…

炭化焼成がとんでもないことに!

¶ 思い切ってかなり極端な炭化を試みた 鎮火直前の様子が普段とは違っていたので気になってはいたが・・・ ここまでとは!窯の蓋にススが!炉壁にもススが厚く付着さらにぐい呑にもこの通り!結果は全体として見ると失敗 黒釉が狙ったラスターが出ず、単にくす…

今日のシェイクスピアは『ヘンリー四世第一部』

¶ 第2四部作(『リチャード二世』、『ヘンリー四世第一部』、『ヘンリー四世第二部』、『ヘンリー五世』)の第2作目に当たる。 それまでに書いた『ヘンリー六世』三部作、『ジョン王』『リチャード二世』の5編の歴史劇とは決定的に違っているのはフォルス…

今日のシェイクスピアは『尺には尺を』

¶ 『トロイラスとクレシダ』、『終りよければすべてよし』、『尺には尺を』の作品群は、シェイクスピアが書いたどの作品とも決定的に異なっている。これら3つの作品に共通しているのは、作品世界をおおう暗さだ。この暗さは、私たちに突きつけられる倫理的…

今日のシェイクスピアは『夏の夜の夢』

¶ 『夏の夜の夢』は世界中どこでも人気のあるシェイクスピア作品だ。まずその人気の秘密としてタイトルがあげられる。原文のMidsummer NightとはMidsummer's Eve、つまり、聖ヨハネの祝日6月24日の前夜を指し、この夏至の祭には妖精の魔力にまつわる様々…

今日のシェイクスピアは『ジュリアス・シーザー』

¶ たしかにブルータスは高潔の士であったかも知れない。そして、シーザー暗殺も高潔な行為だったかも知れない。しかし、高邁な目的にもかかわらず、フィリパイの戦いが終わったあと、ローマには、シーザーが思いもしなかったような専制が敷かれることになる…

今日のシェイクスピアは『アントニーとクレオパトラ』

¶ 歴史に織り込まれたエジプトの匂やかで、猥雑な風土。エジプトの名前で、すでに独特なオーラが立ちこめる。そして、ローマ。冷徹な支配欲の町と、気まぐれな快楽の園。ふたつの大都市のあいだで揺れ動く生活原理。シェイクスピアは歴史を借りて、そこから…

今日のシェイクスピアは『ヴェローナの二紳士』

¶ この劇のあじわいは良くも悪くもそのういういしさにある。シェイクスピアの第一作と推定される『ヴェローナの二紳士』はまさに青春讃歌だ。あぶなっかしい生き方をする若い男女のかたわらに、人生を知り尽くしたかごとくに身もふたもないコメントをする召…

今日のシェイクスピアは『ソネット集』

¶シェイクスピア。 おそらく世界中の誰もが知っている名前だ。だが、シェイクスピアとは誰だろう?この問に答えられるひとは今までひとりもいなかったし、残念ながらこれからもいないだろう。それだけではない。シェイクスピアの作品も謎だらけだ。そうなの…