2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

おおミソか〜

前座田毎ノ月の噺ではないが(身内話で失礼!)、年越し蕎麦を食する日になった。 そんな大晦日に何と手打蕎麦が届いたのである。手打蕎麦で年越し蕎麦!何とぜいたくな大晦日であろう。 今日の午後、鈍色恋唄の反省会を座長とふたりでひっそりと行った。反…

やはり、作り

昨日は昼前に作ったのを削り終ったのは7時半。 去年は工房が離れたところにあったので作った日には削れなかったことを思うと、工房兼住居はぜいたくだ。 今日の作りは奥高麗と井戸。 明日は年始の挨拶のほか、やることがいろいろあるので、できれば今日中に…

作り

曇だ。日が入らないと寒い。いよいよ我慢できなくなったので、石油ストーブを工房に下ろす。工房専用のが一台欲しいのでオークションを見ているところだ。 麦秋碗を長板3枚、弾く。 弾くと書くとピアノやギターを弾くように自在にろくろを弾くのかと誤解され…

焚き初めに向けて

年始の焚き初めに向けて始動! 三種類の土の追試用の器を外干しする。この間弾いた初釜用の茶碗たちはほとんど再生工程へと消えた。茶碗を弾くのは来年かな? 地元の土をスタンプ。分類からすると黄土になるのだろうか?鉄分がなかり多い。 石が多いので重量…

賭ける

よく言われることだがアメリカ社会は誰にでも気前よくチャンスを与える。それに乗っかる実力と熱意と運があれば成功する。だが、気前いいのは一度だけである。たった一度のチャンスをものにできないものはそこを去るしかない。だから成功物語にはある種の冷…

どのみち同じであった

夜の寒さを避けて削りを朝にまわしたのはいいが、やってみたら、寧ろ朝の寒さの方がきびしかった!やるべきことを先に延ばしたバチである。ブルブル。 やっぱりファンヒーター、オークションで買おうかな。 それにしても、暦というのは不思議なものだ。人間…

茶碗を弾く

最近、試験焼成用のぐい呑類が圧倒的に多かったので、茶碗を作るのは久しぶりだ。昨日書いたお店のご主人からお正月の初釜用にと茶碗の納品を勧められた。売れるかどうかは分らないが、試したい土があるのでちょうどよかった。 作ろうとすると手が勝手に柿の…

縁は異なもの

私の器を置いてもらっているお店のご主人から電話があった。 何と私の大学院時代の同級生がたまたま友人といっしょにお店に来て、私の器を気に入ってくれたという。誰の作かと訊かれて話しているうちに、えっ、それって◎△君じゃないの、という話になったらし…

やっとな

と狂言のように、重い腰を上げてろくろに坐る。 3種類の土の試験だ。 そのうちひとつは昨日届いた熊谷の粘土。ひさしぶりにもぐさ系を弾く。この腰のない「どうにでも好きにしてちょうだい!」という投げやりな感じが面白い。唐津と命名してあるだけに唐津風…

寒すぎる〜〜〜

今日はほとんど一日、山房一番奥の狭い三角部屋でぬくぬくしながら買ったばかりのTV三昧であ〜る。最近、食べすぎでお腹が出てきたので、こんな調子で菓子なんどを食べていた日には大変なことになっちまう。 ちょっとべらんめい。ぐっと我慢して食事制限、…

ひゃ〜

20年ぶりにTVを買った!置場を考えて32型。持ち帰って今夜すぐに見られるのはソニーか東芝しかないと言われたので、当然ソニーにする。シャープは来年まで待たされるそうだ。 今、2チャンネルで妙に力んでやぼったい、解説者泣かせの「運命」が鳴っている。 …

カフェイン下戸

朝、美味しく狭山茶をいただき、さらにコスタリカの豆をエスプレッソで飲み、その上、コカコーラを一口飲んで、さあ仕事じゃと工房に立ったものの……くらくらん?変だ。どうやらカフェインに酔ったようだ。酒に弱いとカフェインにも弱いのか?麻酔の効きがい…

湿台削り

さて、そろそろ湿台を削ろう。削るといっても湿台の場合、大したことはないけれど。 今まで作ったすべての湿台の芯が出ていないというウルトラ技なので、今回もきっと芯は出ないであろう。湿台を削ったときは出ているのに、そのあとで使おうとすると出ていな…

今週のお題「2010年私の漢字一文字」

あらたまってそう訊かれると思いつかないものである。 「独」 というところか。独立の独、独占の独、独りの独。独りはさみしいが、独りは充実している。15回目の引越のあと、しばらくのあいだ孤独感になやまされていたが、今は慣れた。ものを作るには独りが…

削りはたのし

今日の予定は釉調合をのぞいて達成。 削りは私のやきもの作りで一番大事な部分だ。もちろん何が一番大事などとは言えないのだが、少なくとも一番好きな作業である。不思議な充実感がある。ろくろも好きだが、自分が弾いているというより何ものかに弾かされて…

つれづれ

一般論ではあるが、個人個人はいいひとたちなのだが、集団になると冷淡になることがある。ま、それだけ現代社会は集団に慣れていないということなのだろうが……。自分も、そんなことを言いながら、もしかすると目上のひとに失礼欠礼を繰返しているかも知れな…

今日の予定

まずは、群馬の森クラフトフェアの申請に必要な写真を撮って印刷すること。それから昨日作った試験用の土を弾く。そろそろ終りになる四郎釉を作ること。湿台が一台こわれたので代りを作ること。 そんなところか。 最近はずっと集団の作業がつづいていたので…

さて本業に戻ろう

今日は土作り。 久しぶりに土に触る。掌から頭の芯へ冷たい伝令が走る。夏、かき氷を欲張って食べたときのように頭がきんきん痛くなる。 次なる目標は「渋遊び」。 フツウの暮しの中で和の楽しみをひょいと気軽に味わってもらうための器作り。力まず、たゆま…

虚脱の夜には

ぼうっとすごした月曜日である。 夜は「耳をすませば」をなんとなく見ている。少し前まではサスペンス一辺倒に見ていたが、最近殺伐とした描写に嫌気がさしあまり見る気がしなくなってしまった。それでも再放送の桜乙女とか窓辺太郎は気が向くとDVDに落す前…

はや千秋楽

二日公演なので初日を開けたらもう千秋楽だ。 舞台でしか感じられない感覚がある。やきものをやるようになって改めて気付かされた感覚。それは舞台が比喩ではなくて人生そのものだというものだ。自分ひとりのとき、ふと、いのちのいとしさを思うことがある。…

しばし休まん

ふ〜。 疲れすぎて何も書けない。 おやすみ。 ブログがtwitter風になってしまったけれど・・・

今日のしごとは新しい器の銘を考えること。芝居の外題とちがって簡潔なものにしたいので、なかなかむずかしい。 これまでの銘は初夏(はつなつ)、麦秋(ばくしゅう)、手毬唄(てまりうた)、里山(さとやま)、雨龍(あまりょう)、ただいま、玄沙(げんし…

仕込み二日目

照明を取付ける知識のない私たちはただ茫然と作業を見守るしかない。ときに何かを手渡すくらいなこともできるが、それが限界である。 からだを動かさない分、限りなく寒い。 私はもしかすると昨日の寒さで風邪を引きかけているのかも知れない。今日は一日変…

仕込み

今日から冬泉響の冬の公演「鈍色恋唄」の仕込みに入った。 久しぶりに有鄰館へ行く。 懐かしの蔵たちが迎えてくれる。それからお稲荷様も。 まずは劇場となる酒蔵に舞台を作る作業。コンクリートの床に所作台を置いて行くのだが、床は水平ではないので木っ端…

雨だ

冬泉響「鈍色恋唄」の本番がとうとう今週土曜日に迫ってきた。昨日は照明の仕込みをやってもらう△□さんが通し稽古に来た。団員一同緊張。 かの芥川比呂志が(正確ではないけれど)……誰でも本番前には緊張する。この昂揚感がなくなったらもう役者ではない。素…

不実な色見

こいつにだまくらかされつづけている。ちょっと色よい返事をしてくるのだが、その気になって心をゆるすととんでもないしっぺ返しを喰らう。 落語で言えば、「三枚起請」吉原の花魁、喜瀬川である。 まだまだ修業が足らない∴ん窯の五郎である。 新規まき直し…

色見変化

前にも書いたが、色味は目当ての温度で引出したときより、300度くらい下がった時の方が窯出し時に近い色合いになっている。原理はよく分らないが、鎮火した窯の中で過ごす時間が少しでも長い方が製品に似てくるということは分る。 鎮火時期を判断する色見本…

還元前のねらし中

ありきたり……私が目ざすやきもののすがた。 ただいま!の茶碗。 それがむずかしい。目を驚かすことよりもはるかにむずかしい。空気のようにそこにある……夕照一閃。

水の力

心が折れたときは洗濯をするにかぎる。ありったけの洗濯ものを洗い、干せるところに干しまくる。 ただいま窯焚き中ではあるが、水の力も侮れない。地水火風ありがたきかな。

やんぬるかな

ときにはこんな目にも遇うものだ。 はじめから聞く耳を持たないひとと関わるのはつらいものだ。 と愚痴をこぼしてもこころは霽れるものではないが、言わずにはいられない今日の寒さである。 まだまだ人間ができていないな。 できてもいないのにできた人間の…