2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

初夏にしたものの

夏芝居の外題を「初夏栄村奇譚」としたものの、初夏とは五月はじめから六月はじめまでを言うのだから、公演初日の七月七日時点ではもう初夏ではない。はじめは「梅雨明け〜」という題を考えていたのだが、評判がよくないので急遽「初夏〜」に替えてしまった…

グローバリズム?

コスモポリタニズム、インターナショナリズム、そして、今はグローバリズム……時を移しながら、そして、その時々の状況を反映しながら、「目先の利いた」文化人がこういう呪文を何度も唱えてきた。勘三郎もそういう波に乗り遅れまいと(失礼ながら、そういう…

コクーン歌舞伎「東海道四谷怪談」

勘三郎のコクーン歌舞伎「東海道四谷怪談」(南版)を観てきた。結論を言ってしまえば、抑制の美学を忘れた歌舞伎はもはや日本の芸ではない、ということだ。ニューヨークの、日本文化も芸能も何も理解しないアメリカ人向けの歌舞伎ショーを観た、という言い方…

鮎川哲也「王を探せ」読了。

この手のトリックものはメモを取りながら作者に付き合わなければ楽しめない、と知った。私は物ぐさだからメモなどは取らないので当然のことながら楽しめなかった。しかし、である。無い物ねだりを承知でひと言もの申したい。この作品は微細な観念の操作に終…

男子フィギュアスケート

織田君はいいね。ジャンプに失敗して、別なジャンプで点を取りに行ったもののジャンプの数が規定より多すぎたためメダルを取り損ねてしまった。試合後のコメントがよかった。失敗を意に介しない。失敗した自分を自分でからかっている。たぶん彼には《失敗》…

偽メール問題

推理小説の常識から考えればあまり複雑な問題ではない。つまり、誰が得をしたのか?偽のメールをでっち上げて利益を得たのは誰か?それを考えれば、証拠はあげられないが、少なくとも犯人はわかる……のだが、現実は小説より奇なりと言うしなあ。

あれから6年

スキー場で暴走スキーヤーにぶつけられて両膝靱帯損傷の憂き目に遇ったのが2000年2月6日(詳しくはここと、ここをご覧下さい)。今年で6年になる。もちろん両膝は完治しないままだが、それでもスキーは出来る。コブ斜面を除けばどんな斜面も自由に滑れる。う…

台本へ〜まずはタイトルから

夏の芝居、外題は「初夏栄村奇譚」(はつなつさかえむらきたん)に決定。しょか、ではなく、はつなつ、と読むのがみそ。ただし、内容とは今のところナンの関係もない。しかし、これで可能性が360度から180度くらいに限定されてきたので、イメージの収束も容…

虚構世界の酸素

ファンヒーターを焚き続けていると軽い酸欠になる。頭痛が警告となる時もあれば、なんとなく息苦しい感じがして気付く時もある。ゆうべから『雪のネットワーク』を読んでいる。TV用のシナリオを千本以上も書いた作者にして初めて書けるTVドラマ制作の克明な…

台本へ〜言葉のシャワー

いまはとにかくぼやけた脳髄に言葉のシャワーを浴びせるしかない。といって読んでいるのはごくごくかるい読み物(推理小説)にすぎないのだが。それでも言葉という単なる記号が観念の内部に生々しい存在を喚起するありさまを実感させてくれる文章もあれば、…

台本へ〜夏の公演の日取りが決まる

夏芝居は7月7,8,9日に決定した。となると台本を書かねばならないのだが、今のところからだが台本モードになっていないので夏の芝居は漠として捉えがたい。魚津の蜃気楼の方がまだくっきりしている。少なくとも船とか煙突とかの姿は見定められるのだから。今…