2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

畏友との語らい

まだ若いのだが、桃山陶への造詣が深く、会うたびに教えられることの多い鶸色屋さんのお宅にお邪魔した。やきものへの情熱がからだからはみ出している。幼いときから父君のきびしい薫陶を受け、それが陶芸作家として揺るぎのない軸をなしている。群馬に帰る…

瑞浪を走る

初めて瑞浪市稲津町を訪れ、まずネットで見つけた粘土屋さんでもぐさ土を買い、次にU-Ropeさんから紹介された粘土屋さんには昨日注文して置いたので、そこでも、もぐさ土を買った。最近粘土をため買いしている。それでも手持の粘土はまだまだ1トンにははるか…

ただ雨を聞いていたいが

無為の日もあっていい。何もしないわけではないが、漫然とTVを見たり、DVDを見たりして過す。俳人のようにただ雨を聞いていられればと思うが凡人にはそれができない。そう言えばと思い立って瑞浪の粘土屋さんに電話してもぐさ土のことを訊いたりもした。引越…

初めてで最後の鍋

訓練校同期生が五人集って鍋になった。はじめから鍋の話があったわけではない。実は訓練校時代お世話になったBamboo先生のお宅にお邪魔して有益な技術情報をいろいろ伺ったあと、さて、鍋でもやろうかという流れになったのだ。囲んだ鍋は言わずと知れたピェ…

名残の瀬戸その2

今日は三部に分れてのしばしお別れの会となった。 nodchさんがお昼なら時間が空くというのでいっしょに食事した。いろいろ積る話ができて楽しかった。貴重な技術情報も含まれていて有意義な一時間をすごせた。次は行こう行こうと思いながらなかなか行けなか…

小泉元総理、引退宣言!?

やりたいだけやって「ハイさようなら」とは如何なものか。最大の功績はアメリカに尻尾を振りまくったこと。自民党をぶっ壊す威勢をブッシュにも向けて欲しかった。日本国民には「我慢しろ」と言うばかりで、結局その後の責任は取っていない。これ以上政界に…

名残の瀬戸

その土地を去るということはそこに住む人々とも別れることになる。絶対に会えなくなるわけではないが、そう簡単には会えない。瀬戸を去るに際してそれが一番さみしい。工房のかたづけが一段落した今、別れの挨拶をしている。ひとにはひとそれぞれの空気がま…

日向見坂工房、ほぼ片付け終了

ようやく終った。あとはトラックに積込んだあとの掃除だ。それがくせものだ。とにかくホコリがすごい。何しろ巨大な窯が2基もある製陶所だったので、密閉構造では酸欠になってしまう。要するにすき間だらけなのだ。外から入り込んだホコリ、中の粘土から飛ん…

ここ以外の場所

ここ以外の場所とは一体どこだろう。ひとが想像できる限りどこであれすべて「ここ」に吸収される。従ってここ以外の場所は、死という他者にほかならない。だがジャン・ケレビッチの言うとおり、すべての死が他者というわけではない。私たちが知っている死は…

不愉快な日はquote of the dayでも見るか

どうもまだ人間が出来ていないから、侮辱されると堪忍袋が(切れはしないが)限界ぎりぎりまで伸びきってしまう。酒が飲めない私は、仕方なくそんな時のうさばらしに人生の達人の皮肉なことばを繙く。 What's on your mind, if you will allow the overstate…

私の夢

昨日、工房の片付けをしていたとき、ハン箱を洗おうとするとひらひら舞うものがあった。ハン箱の中で干からびていた蝶の羽根だ。造化の女神は実に手の込んだことをする。模様の入念具合に唖然としてしまう。蝶の羽根はいわば幾何学模様だ。私の夢はちょっと…

同好の士

私のアパートの上の階は去年からずっと空いたままになっていたのだが、先日新しい住人となる若夫婦が引越してきた。ボ、ボ、ボ、ボ〜っと特徴的な音を立てて車が停まる。む、この音は・・・と外をのぞくとやはり、私のと同じ車だった。彼の方が一世代前のタイプ…

ハンドルを切る・・・何故「切る」のか

ことばのアヤには生活の中にまぎれてそのわけを考えたこともないものが多い。ハンドルを切る。この隠喩もそのひとつだ。刀で切る。その連想でないことは確かだろう。トランプでカードを切る、などは何となく大根を切る動きに似ていなくもないが、見得を切る…

市川準、急死

びっくりした。二日前に「BU・SU」をヴィデオで観たばかりだった。市川準の初監督映画だ。ごつごつしているところがぎこちないとも言えるし、初々しいとも言える。沈黙の圧力が画面からこちらへと肉薄する映画だ。残念なのは使っている音楽が私には選択…

向田邦子「幸福」を読む

この間の「冬の運動会」がよかったので、「家族熱」を読み始めたが、小説版だったせいか読んでいて全然面白くない。調子が狂う、という感じだ。やはりドラマはシナリオで読むに限る。シナリオ版を持っていないので仕方なく「幸福」に手を伸した。だが、これ…

捨てた陶器の行方

そうそう、資源リサイクルセンターへ処分した陶器はその後どうなるのかと疑問に思っていたが、瓦の材料になるという記事をネットで見つけた。陶器のリサイクルをしていない自治体は破砕して埋立てているらしいが、瓦でもなんでも再利用して資源の無駄を少し…

日向見坂工房の片付け

片付けていると際限ない。いつ終るのか・・・。何だか投げやりな気分に襲われる。いっぺんには到底出来ない。考えただけで工房へ行く気が萎えてしまう。そこで、工房をいくつかの区画に区切って今日はここ、次はあそこ、と少しづつ勝負することにした。少しづつ…

瀬戸最後の失敗作処分

午後、資源リサイクルセンターへ段ボール4箱を持って行く。これからも処分品の山が作られることだろうが、いいものを作るための一里塚だ。ワトソンの名言を思い出そう。 The way to succeed is to double your error rate. (Thomas J. Watson)〜〜〜〜〜〜〜…

羮に懲りて膾を吹く

利休の窯焚きの際に入れてもらった器を二十先生に見て頂いた。土味はよいが薄すぎると言われる。今まで厚すぎる(つまり、重すぎる)失敗を重ねているので薄く薄くと意識しているうちに、いつの間にか限界を超えていたらしい。湯呑や飯碗は薄すぎると熱くて…

訓練校、再々訪

二十先生にこの間、聞漏らしことを尋ねにまた訓練校へ行った。先生、いろいろ教えていただきありがとうございました。 m(_ _)m このところしょっちゅう顔を出しているなァ。なにやらアヤシイ卒業生に思われなければよいのだが・・・。今デザイン科はロクロ課題…

高台の勉強

いいサイトを知った。<高台学会>という古いやきものの高台を徹底的に研究しているかたのブログだ。記事といっしょに写真もついているのでかなり参考になる。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 いつもつき合って下さりありがとうございま…

失敗作を処分する

今日は引越を前に、まず工房の整理をはじめたが、けっこう時間が掛りそうだ。全体を見ながらやっているとあまりの量にやる気をなくしそうになる。今日はここだけを掃除すると、区画を決めてやっていけば、絶望的な気分にならずにすむと思った。その後、じゃ…

買物

さっそく薄葉紙(白い薄紙、抹茶碗を包むもの、原紙サイズ)とクレープ紙(波々になった青い紙)を買ってきた。 クレープ紙はサイズがたくさんあって迷ったが取りあえず24cm角と30cm角を千枚づつ買ってみた。いつ出番が来るかまだ未定ではあるが、瀬戸にいる…

昨日の試験

太陽光で昨日の試験土を見てみた。 左の釉はまだ融けていないのでもう一度焼いてみないと何とも言えないが、胎土はもう少し明るい発色が欲しいし、色相もちょっと違っているので群馬に帰ってから調合を変えて再試験だ。

二十先生、箱講義

午前中、訓練校へ行って来た。二十先生の桐箱についての講義を受けるためだ。箱の正面はどこか、蓋の左右はどちらか、茶碗、ぐい呑、湯呑用の箱は常備すべきこと、紐の結び方、箱や紐の等級、箱書の仕方、箱の中に入れる裂(うこん)や薄葉紙について、それ…

利休君、窯出し

さきほど窯出しが終った。私の土の試験はまずまずの結果となった。もう少し試験を重ねないと理想の調合比は得られないので、しばらくはお休みだ。土の釉の相性として、柿の蔕茶碗の雰囲気は出せそうな予感はする。利休君が掘ってきた赤土は長石釉によく映え…

専守防衛、抜打ちテストに不合格

例の国が領海侵犯した。発見したのは衝突事故で「有名に」なったイージス艦あたごだ。侵犯の目的は明白だ。日本の防衛システムの試験である。結果は不合格。 高知県足摺岬沖の豊後水道周辺の領海内で、国籍不明の潜水艦が潜望鏡を出して航行しているのを、周…

訓練校同期生速報

なんとNHK夕方のニュースに同期生二人組が写った。デジカメ画像で見にくいですが・・・。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 いつもつき合って下さりありがとうございます。 下のランキングのどちらかをクリックして応援いただけると励みになり…

嗚呼無情

大澤へ行ったついでに窯の予約を入れようと思ったのだが、現実はきびしかった。せともの祭が終ったあとでも窯の予約はいっぱいに入っていた。瀬戸にいる間にもう一度焼きたかったのだが・・・。知合いを当ってみようかな。

同期の窯焚き

利休君が昨日から大澤で0.4立米の窯を焚いている。夜、遊びに行った。桃ちゃん、プラトン君もやって来てミニ・クラス会になった。やはり陶芸家の弟子は鍛えられているな、と感じた。窯詰めも素速い。到底無理と感じた大量の作品が数個を残してすべて収った。…