羮に懲りて膾を吹く

利休の窯焚きの際に入れてもらった器を二十先生に見て頂いた。土味はよいが薄すぎると言われる。今まで厚すぎる(つまり、重すぎる)失敗を重ねているので薄く薄くと意識しているうちに、いつの間にか限界を超えていたらしい。湯呑や飯碗は薄すぎると熱くて持てない。言われて気付く未熟者。薄く引くクセが付くと厚く引けなくなるとも言われた。やきもの長屋のChihoさんの織部片口のような厚手なものを引いてみたいと思っていたので、薄引きがクセになる前にいろいろな厚みを引分けるように心掛けたい。