2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

佳境に入る

恋愛コメディ「幸せになろうよ」(フジ)が面白い。 「岸辺のアルバム」や「真夜中の匂い」の頃の山田太一のような現実にはありえない運びで日常を混乱へと裏返して行く。台詞はさすがに山田太一節とは行かないが、家族の本音をずばずばと言ってのけたり、恋…

子連れの雉夫婦

∴ 二度寝はけだるい 三度寝はどんより いつもの雉がまたすぐ前の野原にいるな、と惰性に流されたまま見ていた。 いや、草むらのゆれ方がどこかいつもと違う。注意してみると雌の雉を連れていた。 ケーンケンと鳴いていた甲斐があったのだ。めでたし、めでた…

台風一過

∴ 眼はふさがるが 鼻は開いたまま 眠い。今日は終日眠かった。 久しぶりに2時間ドラマを観ようとしたが途中で寝てしまい、何度ももとへ戻って見直すがまた寝てしまうので、なかなか筋が進展しない……。こういう場合、最悪なのは目が覚めたとき犯人がちょうど…

展示会終了

∴ 眼は横にあり 鼻は縦につく芝居で言えば、無事に千秋楽を乗り切ることができた。 手伝いの人たちも含め何ごともすべてはじめてのことばかりである。 あたふたしながらも∴ん窯やきものまつりの二日間をつつがなくすごすことができた。特に今日は大雨注意報…

ばたばたのあと

∴ まだ 自分というものの収まりどころが分らない 人生後半 いろいろなことが重なって、やっとのことで展示会前の窯に辿りついた。 反省である。もっと早くから準備をしておかなければいけない。分っちゃいるけど……。 繰返されるいつもの光景である。6時から…

一夜明けて

∴ 炉心溶融 広島、長崎、そして、福島 歴史に刻まれたその地名 いたたまれない思いを胸に 立ち直れ日本 心配していた腰は何とか大丈夫なようだ。展示会前にギックリ腰では洒落にならないからなあ。しかし、今回は女性パワーに脱帽である。工房の掃除は毎日す…

大車輪

∴ スズメに混じって 鳩もえさをついばんでいる 展示会の準備に劇団員が手伝いに来てくれた。窓拭き、床掃除、雑然としたあれやこれやの片付け、すべてをひとりでてきぱきとこなす。一方、私は釉調合。 苦手である。とにく藁灰釉はミキサーがぶるぶる壊れそう…

霧の朝

∴ 小雀が餌をねだりながら 羽ばたくフリをするのは何故だろう 向うの林がけぶっている。屋根には雨音が響いている。それでもスズメは餌をついばみにやって来る。見なくても分る。小雀が餌をねだって鳴きつづけているからだ。 夢見が悪い。 食欲がない。 オニ…

展示会直前というのに

∴ 親子スズメ 子は自分で食べられるのに それでも親からもらっている ほぼ失敗である。これだからこわい。皿が思ったような色に上がらなかった。心配はしていたのだが、現実のものになった。また、弾き直さねばなるまい。あちゃ! いつもおつき合い下さりあ…

窯出しを待つあいだに

∴ 両方から伸びる手 洗濯干しの滑車の音で目が覚める 天使がブラウスのなかでふくらんでいる 偉大なるウィルバーよ今度の桐生演劇祭の会場が地震の影響で変更になった。 蔵芝居と銘打って行われてきた演劇祭は、有鄰館の酒蔵をはじめとする各種の蔵を、それ…

ただいま鎮火

う〜ん、窯焚きはむずかしい。何度やっても慣れることはない。いつも番狂わせの出来事がある。 今回はじっくりゆっくりを合い言葉に今までより時間を掛けて焼成した。 当然のことだが、目標温度より低い段階で色見は融けた。というより融けすぎた。 というこ…

窯焚き

∴ 餌台に スズメのすがたあり! ひと月ぶりの窯焚き。 ゆうべは窯詰めする元気が失せたので、今朝4時起きして窯詰め。6時点火。昨日、今日、二日連続で柱に頭をぶつけた。まったく同じ所だったため耐えきれず出血。アホである。ひと幅感覚が衰えてきたか??…

施釉

∴ 野鳥の餌台 作ったものの人気(鳥気?)がない 午前中あぶっておいた器に夕方から施釉。 午後はデザインでお世話になっているマエストロQ夫妻が、この前石膏型で作った秘密の試作品に施釉していった。 楽しそうに作業しているのを見ると、こういう遊び心…

はんこを作る

∴ ひとと話すと 人間に戻れるといっても自分で作るのではなく、判子屋さんに作ってもらうのだが……。 二軒行ってみたが、やっぱり老舗はいい。 そこの女将は蔵芝居の実行委員長でもあるので顔なじみだ。 パソコンのフォントのまま彫るか、手書きのものを彫る…

冬泉響陶芸一日体験

∴ 初心忘るべからず ということを つい忘れてしまう今日は冬泉響のメンバーの有志がやきもの山房で陶芸体験をした。3時から9時近くまで奮闘! 三人三様で見ていて面白い。 夜は誕生日の団員がいたので定例会は誕生会となり、妓娃尼さんがプロ級の腕をふるい…

削り

やはり乾きの早い土だった。 今最初に弾いた二枚削り終る。 とてもいい土だ。削っていて口笛を吹きたくなるほど削り味がよい。唐津の土によく似ている。ご飯茶碗にするのがもったいないと思うほど美しい縮緬が出る。 ただ、まだ焼成試験をしていないから釉と…

飯碗

∴ 待つのと見せるの 差異今日もまたはじめての土を使った。 弾いたのは飯碗。これも久しぶりのろくろだ。 試したい土はもうひとつある。それで何を作ろうか?と、考えている頭の中で無意識に皿を避けようとしている自分がいる。きっと弾き始めたら楽しいのだ…

早起き

∴ 見たいもの キジのつがい実にキジ君は早起きである。 4時にはもう求愛?の雄叫びを挙げている。 けっこう工房のまぢかである。眠りの浅い私も求愛のとばっちりを受けて目が覚めてしまう。 お蔭で二度寝していたら変な夢を見た。 二羽の雄で争奪戦をしてい…

五月晴れ

∴ ラーメンを食べる 美味しいラーメンはひとをしあわせにしてくれる 久しぶりにカラッとしたいい天気だ。 今日の作りは今度のやきものまつりの景品用の器。土ははじめて使う月ヶ瀬の火色土、2種。地層としては信楽や伊賀と同じものなのだろうか?単なる推測…

原土

原土のサンプルが3種類送られてきた。 レンガの上でこすってみたら石は混じっていない。粘土屋さんはそのまま水を加えて練った方が味がある、という。やってみよう。乾燥させずにじかに練るのは久しぶりだ。 すぐには水が染みわたらないから一週間くらい寝か…

待つ

∴ 田圃が田植の準備に入った 土が掘り返されて黒々としている前回、ひと窯全滅した土の改良版でいくつか弾いた。 乾燥も慎重に……。今は削り頃を見はからっている。まだ少し早い。こんなに柔らかいと縮緬は出ない。 天地を返して底からも乾かす。 待つのが下…

愛する

器を愛する、ということばがある。愛車ということばもある。だが、待てよと思う。車を丁寧に洗い磨き上げるひとがいるが、私にはできない。大事に乗りはするが、そういう意味では愛していないのかも知れない。では、器の場合どうだろう。少なくとも車同様私…

朝、削り

∴ 昨日餌台に置いた麦を 雀がつついていた ただのイタズラ?最近、起きてすぐに工房へ下りて削ることが多い。 今朝も昨日弾いたぐい呑を削った。 昨日は一日雨である。普通なら夜には削り頃になるのだがこんな日は待つしかない。 朝触れてみるととホンの少し…

ろくろの脇

この前書いたように、先日工房の模様替えを行った。 まず、乾燥台車を窯場へ移動する。これはなかなか便利なのだが、如何せん場所ふさぎである。窯場に置けば、乾燥済み、施釉済みの器を置いておけるし、窯出しの際の長板置場にもなる。 台車を移動すると南…

あれれ?!

∴ 何だか寒い…… 熱い珈琲を淹れようゆうべは変なことがつづいた。まずは昨日書いたようにろくろが変な動きをした。その後、さて、寝ようと横になり、録画機能付きTVのスイッチを入れて、録画した番組を見る。はじめは普通に映っていたのだが途中から絵も声…

一大事発生

めずらしく夜中に工房へ下りて作業。 しかし、ろくろのスイッチを入れた途端、変な音がした。 ろくろが回ったり、止ったり、ちょっと逆回りをしたり、おかしい。 今こわれないで欲しい!お願いだから…… ああ、どうしよう! 超低速回転が多いせいなのだろうか…

こんなものを作ってみた

∴ 珈琲を注ぐと ぽたぽたと横から漏れる 愛用の塩笥形湯呑 「はてなの茶碗」かな…… いや、茶金に嗤われるかな以前陶磁郎でみた吉田明氏の皿ばさみをうろ覚えながら思い出し、大いに手抜きをして高台の部分だけすくえればいいか、とこんなものを作ってみた。 …

6寸皿

∴ 家の中より外が暑い 昼は何を食べようか……ようやく柔らかくなった土で6寸皿作り。 これまでダンゴゴテで作っていたのだが、皿用のコテを作って試してみた。具合がよい。まだ万能ゴテで皿を作る力量はないようだ。 ただ、問題発生。作りはコツを掴んだが、…

小鉢作り

∴ 雀は麦を食べない ということを初めて知った土を変えて今日も皿作りの予定だったが、調合した土が思いのほか固くとても練れない。弾くのが大変どころの騒ぎではない、菊練りはおろか大押しさえままならない固さである。 水を加え、しばらく寝かせる。 その…

6寸皿

∴ キジは去ったのではなかった 朝、6時前に庭に来て鳴きつづけ 7時にはどこかへ飛んでいった中皿を弾く。直径約20cm、焼き上がりで6寸くらいか。土が軟らかすぎたかも知れない。いや、それ以上に腕がヤワすぎた。半分以上失敗、アーチ行き。 目に焼きついて…