2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

柿の蔕、窯出し

ほとんどはボツだったが、2ついいのが取れた。 その1 これは謂わば真っ向勝負の柿の蔕 その2 これは搦め手 まだ極上というわけにはいかないから、さらなる工夫が必要だ。どんなによいと思うものでも自信があるかと言われたら自信はないと言うしかない……私…

柿の蔕、釉調試験

三種類の釉で柿の蔕の釉調試験。どれも今ひとつだな。 何度やっても果てはない。 ∴ 大スズメバチが巣場所を探して裏庭を旋回している 威風堂々である 爪のアカを煎じてへたれな自分に飲ませたい いつもおつき合い下さりありがとうございます。応援よろしくm(…

削り味

もぐさ土に地元の原土から大粒の石を指でさぐって取り出した土を合わせた。 この土は削っていて気持ちがよい。ときどき小石にカンナが当たり緊急停止せざるを得ないこともあるが、そういうことも含めて何だか原初的な興奮を感じる。これにどの衣を着せてやっ…

こりゃイカン

7月始めの茶盌展が迫っている。なにはともあれDM用の茶盌だけでも焼いておかないと……しかし、実に、しかし……である。あれこれすべて後手後手である。 とっくに尻に火がついていたにも拘わらずずっと気付かなかった迂闊さよ。 とにかく作ろう。 柿の蔕の作…

ピンクカオリン復活

大分前に買ったまま工房の片隅に放置していたピンクカオリン。先日入手した高麗赤土の味が今ひとつなのでどうにかならないか思案していた時ひらめいた。そうだこいつがあった。早速はたいてみた。100%では成形不能。高麗赤土を外割50%合わせる。それでもバ…

風化長石、酸化で試験

中性炎ではさほど良好な結果は得られなかったので、酸化で試してみた。 写真では伝わりにくいが、釉の色合いがよくない。もう少し赤味が欲しい。 灰が問題?う〜む、悩むな。しかし、こうして土見せを見てみると土味もよろしくないなあ。 ∴ 頭から尻尾を引っ…

使用前、使用後

15日に窯出しした小碗を使ってみている。6日目にして変化が……これは15日に撮った写真。 下のが今朝撮ったもの。よく見ると貫入に渋が入りはじめている。分りにくいかな…… 未使用のものと使ったものを並べてみた。右が未使用、その差は歴然。 並べてみると分…

今日の収穫

温度を1200に上げてどんなふるまいをするか試験してみる。 熊谷陶料の赤土と風化長石の組合せは1100度後半からこのあたりは安定している。 若干赤味が薄らいで味が減じたきらいはある。やはり1170くらいが妥当か……今回の窯で一番の収穫はこれだ。 柿の蔕にい…

按配が肝心

碗の梅花皮は、まだ多少の工夫の余地はあるものの、ある程度目鼻がついたのだが、問題は皿である。もちろん、同じ風化長石でやることもないと言えば言えるのだが、色合いが求めていたものに近いのでこの長石でやってみたい。濃度を下げることで梅花皮の出す…

梅花皮試験

取りあえずこの風化長石釉は削った場所には出ることが確認できた。 ただ、皿の見込には不要なので絵唐津皿で同じ釉を使うとすれば碗とは施釉方法を変えるか、別な窯にして温度設定を変える必要がある。 なにごともやってみなければ分らない。 柿の蔕土、試験…

風化長石再試験

ひとつにしぼった風化長石の再試験結果。 2種類の土ともに成功。取りあえず小皿の釉は決まった。そして、今日はめずらしく窯からの贈り物があった。熊谷から柿の蔕用に取り寄せた土は柿の蔕には使えないことが(少なくとも私の窯では)判明したが、風化長石…

長石吟味再試験

窯出し ふむふむ。この中からひとつにしぼってもう一度試験。柿の蔕の土もいっしょに試験。なかなかいいのが見つからない。 ∴ ひまわりは逆打ち巡礼 イランの楽器が鳴っている いつもおつき合い下さりありがとうございます。応援よろしくm(_ _)m 画像をクリ…

ふたたび長石吟味

前回は酸化。今回は還元で入って、酸化に戻る。温度は低く、長くねらしてみる。 ちょっとT.S.エリオットの詩が気になった。 We die with the dying: See, they depart, and we go with them. We are born with the dead: See, they return, and bring us wit…

急冷

最近の最低温度記録。からだが追いつかない。窯なら急冷もまた面白いのだが、生身にはちとツライ。風化長石の吟味が進まない。大した数ではないのだがこういう作業は苦手だ。ふと思った、散文にしばられていると。まさに囚禁枷鎖、手足被紐械である。 ちょっ…

新しい土を削る

∴ 広告に薄型晴曇両用眼鏡!?へーえ、そんなのがあるんだ。でも、よく見たら遠近両用だった 感じとしては以前試した熊谷の唐津に似たゴワゴワ感がある。たださほど砂気は感じられない。どちらかというと粘り気が勝っている。柿の蔕として使うにはひと工夫必…

よっこらしょ重い腰をあげて

∴ ゴサマーよ、風に乗って ススだらけの屋根へと降ってこい うつわ展のあと、ぼんやり過ごしていたが7月の茶盌展が迫ってくるのでちょっとは仕事をしなければ(もう遅いよ〜)……これまでとは違う釉調合でやりたいと思っているのだが、しばし途方にくれる私…

虚の目

∴ 朝顔が双葉をのぞかせた 古い桑の木が切り倒された 明日は書道教室。書いたものを持ち寄り、批評してもらう方式の教室なので前日までに書かなければならない。私はいつも前日に書く。重い尻があがらないからだ。 書きながらいつも思う。どうしても実の目で…

鬼板砕き

∴ 棚板に落ちた釉滴 窯場の庭に落ちている 私にとっては廃棄物 子どもにとっては宝物 鬼のように硬いから鬼板と呼ばれる鉄分量の多い石(砂岩?)を工房の隅から引っ張り出してきた。 これは瀬戸時代に先輩からいただいたものだ。 釉薬に使うには成分が不均…