畏友との語らい

まだ若いのだが、桃山陶への造詣が深く、会うたびに教えられることの多い鶸色屋さんのお宅にお邪魔した。やきものへの情熱がからだからはみ出している。幼いときから父君のきびしい薫陶を受け、それが陶芸作家として揺るぎのない軸をなしている。群馬に帰るとそう簡単には会えなくなってしまうのが残念だ。茶碗を作る上で踏みはずしてはならないワザの道をいくつか(こっそりと)教えてもらった。こういうことは稀なことだ。文字通りあることが難いという意味で実にありがたいことだ。

別れ際、握手した温かい掌から桃山の魂が伝わってきたように感じた。だが、魂のままでは茶碗は生れない。実践するのは私のうつせみの肉体だ。今度会うときには彼をうならせるような茶碗を持って行ければと願う。

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