同好の士

私のアパートの上の階は去年からずっと空いたままになっていたのだが、先日新しい住人となる若夫婦が引越してきた。

ボ、ボ、ボ、ボ〜っと特徴的な音を立てて車が停まる。む、この音は・・・と外をのぞくとやはり、私のと同じ車だった。彼の方が一世代前のタイプである。

今日、たまたま車に忘れたものを取ろうと庭に出たら彼と会った。車談義に花が咲いた。楽しい。なかなか車好きには巡り会えないものなのだ。もちろんサーキットなどへ通っていれば同好の士を見つけるのに困らないだろうが、そこまでする元気はもうない。

立話をしているうちにあっという間に時が過ぎていた。陶芸でも同じだが、同好の士だと時間が止る。