他人という新鮮な目

昨日書いたように、名刺を作って先日はじめて人に渡した。
すると、本名の方が小さく書いてある、とか、最中五郎、まるで演歌だ、とかいう予想外の反応があった。
演歌か。こいつぁいい。
和菓子の最中が好きなことと、「もなか」の音がよいのと、いつも陶芸真っ最中でいたいという願いを込めて最中五郎という「芸名」にした。ちなみに五郎の方は、陶芸界の巨人にあやかったのかと思われることが多いが、実は北の国からの「五郎」にあやかった。巨人のことを知るよりもずっと前から私のニックネームになっていたのだ。
何でかと言うと、水も電気もないところで生活できることに憧れて付けた。じゃ、森の中に窯を据えればいいじゃないか、森の中の土地なら安くていいぞ、と声が掛りそうだが、どっこい私はキャンプさえダメである。だからあくまでも憧れなのだ。
そんな曰く付きの最中五郎が、演歌とは気付かなかった。他人の目は貴重だ。
私は演歌が大好きだ。古いところでは三橋美智也、森進一がいい。氷川きよしは「きよ」すぎてつまらない。もっとどろどろしたのがいい。例えば、「哀愁列車」・・・実は映画も観たことがある。小学生のときだ。何故か父親が連れて行ってくれた。その辺がよく分らない。というのも今思えば、この映画かなり大人の入り組んだ事情がからんだ映画だからだ。
小学生の私には、当然、理解できない。理解できないから、筋をまったく覚えていない。覚えているのは、主人公が列車から飛び降りるシーンだけだ。そこだけが私の「哀愁列車」である。
森進一のかすれた声もいい。小林旭のすっとんきょうな声もいい。都はるみ、絶品である。
そのひとは最後に、最 中五郎(も・なかごろう)の方がよかないですか、と言った。う〜ん、ん窯の「も」かァ。意表を突いていいかも知れないけれど、名刺印刷しちゃったしなァ。

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