美しくない柔道〜嘉納杯女子52キロ級決勝

判定で西田が勝った。攻めた数で勝ったと解説は言っていたが私には掛け逃げにしか見えなかった。すべての技が決めるためではなく、相手に決めさせないための技でしかなかった。
遮二無二勝ちたかったと言えば聞こえはよいが、要するに勝つためには卑怯な手でも使うということだ。
試合は中村が支配していた。西田は負けないことだけを考えていた。勝つのではない。そこには大きな違いがある。
こんな柔道を認めるようでは、柔道も地に落ちたものだ。もっとも世界柔道になってからずっと地に落ちっぱなしだが。一本勝ちを促すため、「効果ポイント」がなくなってちょっとはましになるかと期待していたのだが・・・。
もっと美しい柔道を見せて欲しい。
それが世界柔道の流れだ、という意見もあろう。私は違うと思う。なんでも世界の基準に合わせればいいというものではない。そもそもその世界基準というものがあやふやなのだ。スキージャンプなど日本を勝たせないようにルールを変えてばかりいた。スポーツも政治的な思惑なしにはあり得ないのだから、それに対応してこそ世界一だとも言えるが、柔道に関して果たしてそう言えるだろうか。
そうやって柔道を捨てて、世界に勝つことに私は疑問を感じる。JUDOと柔道は違うのだ。
日本柔道はJUDOには参加せず、独自の道を歩いていい。そんな「道」がひとつくらいあってもいいではないか。そして、もし一本勝ちを宗とする柔道に憧れる柔道家が外国にもいるなら、アメリカの大リーグ野球に世界から強者が集うように、日本の柔道選手権に参加すればよい。

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