頭の柔軟体操

ゆうべプラトン君から電話があり、久しぶりに陶芸技術の話で盛り上がった。中で出てきたのが、いま彼が読んでいる大西政太郎の本の話だ。花活け、大皿、切立湯呑、茶碗、とっくりなどの挽き方について詳しく書いてあるので参考になると言う。一度読んでいるはずなのに、忘れていた。読み直してみる。
京都の挽き方のようだ。以前、京都の訓練科長のロクロ指導をDVDで見たが、それと同じだ。訓練校で習ったのとは微妙な違いがあってそこがまた面白い。
今回読み直して一番勉強になったのは菊練り(本では「菊揉み」とあった)のやり方だ。正方向に60回、上下返して60回、もう一度返して60回やれ、とあった。
私は丁寧に練るときは同一方向に200回以上練るが、大抵60回くらいしか練らずにロクロ盤に据えていたので、はっとなった。基礎をおろそかにするとその上が建たない。それはどんなことにも言えることだ。そういえば飛騨高山で修業した工房の先輩はどんなに急いでいても土を一度返して練っていた。訓練校では土を返すことは習わなかったが、土を殺す、つまり、土に柔軟体操をさせるという点では理にかなっている。
読んだあと、菊練りをやってみた。ロクロは挽かなかったが今日はこれで勘弁してもらおう。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




いつもつき合って下さりありがとうございます。
ランキングに参加しています。応援よろしくお願いします。
リンクをクリックして別窓にランキングサイトが表示されれば投票終了です。

投票はここをクリック

投票はここをクリック


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜