歯医者さん

いやあ、歯医者さんはすごい。
今回初めて重ね焼きに挑戦した。
ということは見込に張りついた童仙傍を削らなければならないということだ。

エアルーター!これがなかなかの優れものである。
これでほこりまみれ、油まみれになってあわれな「患者」を削る。(あとで分ったことだが、油まみれになるのは油の注しすぎらしい)。
幸いなことにこの患者には神経がないから痛がることはないが、傷はつく。
慎重に削る。慎重すぎると削れない。大胆な慎重さ・・・う〜む、聞いたことのあるような言回しだなァ・・・「美のはかなさと芸術家の冒険性」のなかにそんな記述があったようななかったような・・・記憶はいつも不確かで、思い出はいつも鮮明だ。
悪戦苦闘した結果がこれ。


初めての重ね焼き。やってみて分ったことは繊細さが大事だということ。
童仙傍を丸めて高台に糊で付けるところから繊細さが試されている。とにかく目土は限りなく小さい方が付けるときには苦労するがあとが楽だ。それから釉も限りなく薄くないと童仙傍が食い込んで大変だ。
ルーターがなかった時代はどうやっていたのだろう?