お里が知れる
まあ、人のことは言えないけれど、食べる仕種はひとをあらわにするので要注意である。
土曜夜はいつも深夜のＴＶ番組を楽しんでいる。番組の主とゲストが自分たちで料理を作り、最後にそれを食べるという他愛ない番組だ。アシスタントの女子アナの予測つかないツッコミが面白くて見ている。
いつも感じるのだが、女性歌手のゲストのときはあまりいい気分で見ていられないことが多い。いかにもエラソウである。謙虚さというのはこういうたぐいの人たちには死語になっているのだろうか。あるいは、謙虚であってはやっていけないほど熾烈な競争の世界なのだろうか。
その自信や誇りはよしとしよう。だが、食事にはもっと気を遣おうね。特にＴＶカメラの前では。下品な食べ方にげんなりしてしまった。あまり美しいとは言えない顔がますますみにくく見えてしまった。どこが下品なのかうまく伝えられないのが残念だ。
じゃ、お前は上品に食べているのか？そう訊かれると返す言葉はない。ハイ、私のお里は里山です。
