雨だ




雨が降る
なぜか腹が減る
用事で外出した帰り、山房へと道を登っていると、雨でほこりが洗われたせいもあるのだろうが、辺り一帯が新緑の準備をしている。Echoing Greenという英詩集を持っていたが、まさに緑がこだまする準備をしている様子である。

赤堀歴史民俗資料館を覗いてみた。
へっつい(かまど)の横に桑の枝の束が立て掛けられている。
懐かしさがこみ上げてきた。

私が小学生のころはまだへっついがあり、そこに養蚕で使った桑の枝を燃料として燃やしていた。煙突はなかったから、今から考えるとかなり煙たかったことだろう。だが、記憶のなかに煙たさは微塵もない。きっとそういうものだと思っていたからだろう。桑の枝は中心がスポンジのようになっている。そこが燃えてはねるのだろう、パチンパチンと音を立てて燃えた。風呂も焚き付けは桑の枝だ。北の国からの純君のように、私も風呂の焚き付けをやらされた。十分に火がおこると材木やらおがくずを丸く固めた燃料やらコークスやらをくべた。

半世紀前の話である。








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