大騒動



ミンミン蝉の声が
もの悲しく響く夏の終り

某タレントの暴力団との交際が明るみに出て放送界は上を下への大騒ぎである。

もともと某の言動に不愉快なものを感じていたので番組はほとんど見ていなかった。もの言いがいつも威圧的でそれが軟弱な今の時代に受入れられていたのかも知れないが、そういう後ろ盾があるから言いたい放題だったということなのか……。

関東人の偏見かも知れないが、(ファンの方には申し訳ないが)吉本芸人にはあまり好印象がない。何故こんなにおびただしい数の大阪芸人がTVにあふれているのか未だに不可解だ。しかも芸人と称しているにも拘らず「芸」と言ってもほとんどの場合、話芸ではない。今はそういう時代なのだろう。

では、大阪ぎらいかと言うとそんなことはない。あちらの噺家には立派な芸人がたくさんいる。第一、高座が明るい。江戸の噺家はどちらかというと理屈っぽい。◆川一門などその筆頭だ。その点大阪の一門は客を楽しませてくれる。

TV局は、お金も時間も掛けずに番組を作ろうとするあまり、おしゃべりで時間を塗りつぶしてくれる「芸人」が頼りなのだ。それが証拠にそういう小技が通用しないドラマの低調ぶりは、目を蔽うようである。

批評というジャンルが日本には育っていない。一時小林秀雄福田恆存たちが文芸雑誌でこの分野を確立しかかったもののその後衰退の一途をたどっているのは嘆かわしいことだ。今TVに出ているのはコメンテーターであり、批評家ではない。拠って立つ基盤がまったく違う。当人たちは何かしらの専門を持っているが、批評を専門にしてはいないのだ。ここに大きな問題がある。

現代のもっとも自立した批評家は中島誠之助氏をはじめとする鑑定家くらいなものだろうか?皮肉なことに彼らが注目されるようになったのは先日引退を表明した某の番組が機縁となっている。






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