黒に惑う
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今年は黒釉から出発
昨年末から黒釉に取り組んでいるのだが、表情を出すのが難しい
釉調合を見直したり、焼きなおしたり、あれやこれやと試行錯誤だ
瀬戸黒のような漆黒も魅力だが、飴釉の奥行も捨てがたい
鉄は鬼板が主だが、時に紅柄を加えることもある
灰との相性はまだ未検証
あまり欲張るとやる前に意気消沈してしまうので、思いついたものからはじめてみようか・・・
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最近になってようやくスズメたちが庭に撒いたくず米を食べに来るようになった
周りに餌と思しきものがなくなってきたのだろう
ふと見ると中に一羽白いスズメが混じっていた
恒例のニューイヤー駅伝
灰試験結果
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今回の試験は酸化炎焼成1250度
胎土は熊谷の窯洞もぐさ土
使用したのは
うなぎ屋さんの灰4種
1:数回晒(鰻) 2:一年晒 3:一回晒 4:未晒(荒灰)
ヤマニファーストセラミックの灰
1:天然土灰 2:九州灰 3:含鉄灰
熊谷陶料の灰
1:特級灰 2:一級灰 3:樫灰
山内陶料の灰
1:木灰 2:楢灰 3:柞灰
白山陶料の灰
1:土灰(白山灰) 2:なら灰 3:高山灰
その他
1:恒岡陶料の灰 2:不明(昌紀) 3:火鉢 4:松灰
以上20種
全体的には思ったほどの違いはなかった
目立つのは何といっても荒灰(未晒)
奇妙な融け方をするのが九州灰、高山灰
この変な感じは何だろう?以前、合成建材の灰でも似たような融け方をしたことがあったが、なにかが混入しているのだろうか?
融けないのは
楢灰2種
なら灰は群馬長石と藁で藁灰釉を作ると青味がかったいい色が出るのだが、単味だとこれほど融けないとは驚きだ
さて、この結果をどう活かせばよいか見当がつかないが、暇とガッツがある時に還元でもやってみよう
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急に寒くなってきた
私の苦手な寒波到来
来なくていいのに
灰試験
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重い腰を上げて・・・
次の目標である灰釉のために手持ちの土灰20種の試験
酸化と還元で試験したいが、作り置きの試験器がもうないので、とりあえず酸化で・・・
問題は灰の乾燥度合いが灰によってかなり違うので水分量の加減がムズカシイ点
溶いた時の感触を頼りにやるしかない
バラつきは覚悟の上
以前やった時は温度不足でほとんどが融けなかった
今回は1250度でやってみる予定
さあどうなるか?