茶盌のなかには音階と音色が眠っている。音階は整然と並んだり、錯綜したりして諧調を紡ぎだす。だれもがそれをはっきりと掴まえることができる愉快なすがた形の運動だ。やっかいなのは音色だ。ソノリテ、あるいは、声の肌理は形容詞でなぞらえるしかない捉…
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