G.ドーランのA Midsummer Night's Dream再考

RSCの公演を見た芝居仲間の反応は、やはり冷ややかなものだった。私の方が先に見たので、後で見る仲間には感想を言わずにおいたのだが、帰りの高崎線は二人で見に行ったおかげで、大いに盛り上がってあっという間に到着したという。もちろん、辛口評で盛り上がったのだが。私はひとりで見に行ったため、うっぷんをはらせず、帰りの道中が長かったこと長かったこと……。

以前、喜志哲雄氏がどこかでRSCのverse readingについて不満を述べていた。台詞の速度が遅すぎる、というのだ。私も同感だ。A Midsummer Night's Dreamは普通に読めば1時間半くらいで終る幕間の必要ない芝居だ。それが3時間以上も掛かるとは!Hamletじゃないんだから、と言いたくなる。