930近づく

劇団員が何度も手伝ってくれたお陰で研究室の整理は完了まぢかとなった。これで来る9月30日には無事引き渡しができる(と思いたい)。

仕事の方も昨日の公開講座シェイクスピアを演じてみよう〜台本から舞台へ)で最後の声出しを終えた。公開講座にはゼミ生、OGも集ってくれ、思いがけぬ花束や贈り物までいただいたので、大集会室はまるで任期満了教授の華々しい「最終講義」劇場になった。だが、当人にはそういう感懐がまったくない。いつものようにわさわさしながらの講義(というより実習)で、あっという間に90分がすぎてしまった。

私より年配の方がかなり見えられ、英語は「敵性言語」だったので苦手ですとはにかむご婦人たちや、大きな声で朗々とシェイクスピアを吟じる70代男性をはじめてとしたシニア衆の名台詞群読には渋い味わいがある。もちろん参加者はシニアだけではない。推定年齢差50歳超の臨時シェイクスピア劇団の響きは沙翁本人をいたく悦ばせたことだろう。『ヘンリー五世』の例の演説(We few, we happy few)を全員で朗誦して講座を締めくくった。

あとは今日行われる大学院入試を入試委員長として無事勤めれば、公務はすべて終了する。やれやれ。では、まだ少し早いが(自分自身に)「高校教員1年、非常勤1年、前任大学5年、そして、現職26年半、合計33年半のお勤めご苦労サン。」