長い付き合い

また腰痛がやって来た。仕方なく這うように歩いている。

思えばこいつとも随分長い付き合いだ。だが、付き合いが長いからと言って気心が知れているかというとそうでもない。いつやって来るか、今回のように予測できることもあれば、不意の訪問にたじろぐこともある。しかも、こいつは至極無礼な奴でこちらが心づくしの接待をしているのに、やって来たのと同様に不意にいなくなる。いなくなったからといって寂しい思いをするわけではないので意に介しないが、これほどの無礼をはたらいたら普通は二度と顔を見せられないものなのだが、こちらの迷惑を顧みず再びずけずけとやって来るから困る。こういうのを腐れ縁というのだろう。適当にあしらっておくしかない。

ああ、それにしても二人所帯になると身が重い。妊婦のように、だが、妊婦のように明るい未来を担うことなく、ゆったりした行住坐臥を満喫している。やれやれ。