デッサン修業

先日、載せたポートレートのダメ出しが出た。ポイントは影だ。いつも影だ。影を支配するものがデッサンを支配する。分っていながら影を塗り込められない。もっと色を乗せて、と言われつづけている。考えてみると洋画には塗ってない部分はない。あれば未完成とされる。だから鉛筆画でもどんなに白く見える肌もすべて鉛筆を乗せなくてはならないのだ。そうだったのだ。なるほど。

と、分ったようなことを書いたが、それが実践できることとは別物だ。

先生が私の絵を限られた時間を使って直して行く。平べったい「似顔絵」が何だかモナリザのように変化して行くのが分る。
左が私のポートレートの一部分:右が次は修正された同じ部分:
 

画像では実感できないかも知れないが、変化は如実だ。

鉛筆を乗せては練りゴムで消す。これを繰り返して行くうちに鉛筆の線が肌そのものの感触に変る瞬間があるという。そんな大変身を自分が体験できるかどうか分らないが、とにかくやってみよう。