卒業して二ヶ月が過ぎようとしている

それなりに成果はあったのだろうが、自分としては歯がゆい思いをしている。ThreeFieldsさんによれば私は焦りすぎだという。◎先生からはもっと焦れと檄が飛んでくる。

でも、なるようにしかならないのだ、と念じる。

昨夜、私のシェイクスピアの師が亡くなった。ひとつの節目が来たようだ。

自分の道は自分しか歩けない。自分が立っている時間・空間には自分しか存在できないのだ。その分だけ大いなるものが空け(あけ)を作っていてくれるから今ここにこうして自分が生きていられる。

その空けを精一杯使ってみよう。空けは目には見えない。知覚に及ぶものではないのだ。だからといって存在しないのではない。いわば述語として息づいている。空即是色だ。

ハイデガーはそれをlichtungと呼んだ。

空けは明けでもある。

今、自分で焼いた茶碗に抹茶ではなく珈琲を入れて飲んだ。茶碗の空けが生きた。