わがままもいいかな

いやなことはしないようにしている。陶芸の話ではない。TV番組。けっこうサスペンスが好きでほとんど毎日のように(生で見ることはない)録画しているのだが、朝、番組表を見ながら録画予約をする際に、これは撮らないという選択基準がある。

基準その1:芝居もできないのに親の七光りで業界に留まっている(それどころか〜の帝王などと持ち上がられたりしている)類の連中が出る番組。リストのトップが船越英一郎。本当に下手だねえ。顔も品がないし。次が山村紅葉。コメントもしたくない。でも、七光りでもいい芝居をしていれば鼻は持てる。例えば、佐藤浩市とか。余談だが、最近お父さんに似てきた。

基準その2:きらいな女優の出る番組。わがまま放題だが、好みだからどうにもならない。筆頭が片平なぎさ。演技から発散する私はうまいのよ、と言った負のオーラが耐えられない。次がかたせ梨乃。この鼻声で例の一本調子のもったいぶった口調で台詞をしゃべるのを聞くと虫酸が走ってしまうのは私だけなんだろうか?まだまだいるのだが、それを言っていると見る番組がなくなってしまうので役柄によっては我慢する。上の二人は基本的には主演しかやらないからきもちよく拒否権を発動できる。

くだらない話だが、好みというのはいかんともしがたいものだ。年を重ねると特にそう感じる。逆に言えば、上に挙げた役者が好きでたまらないひともいると言うことだ。

やきものも同じだ。美の評価は常に分かれる。美とはある程度安定した基準があるものなのだが、それでさえ揺れうごく。ましてや好みとなると天地の差が生じる。でも、ひとは好みで生きている。好みが生活を潤している。

さて、これから焼成前最後の施釉に行ってこよう。