猛暑の中の施釉
ゆうべ眠れず、10時過ぎに起き出したのがいけなかった。結局工房に行ったのは12時過ぎ、すでに室温は39度に達している。でも、窓をすべて開け放つと数字ほど暑くは感じなかった。
今回から試験焼成の際には記号を高台内に書くことにしたの。試験が増えて行くと記憶だけに頼っていては混乱すると思ったのだ。それはいいのだが、高台内は狭いので書くのが意外に大変である。
なんやかやと準備に時間がかかるものだ。前に作った長石系の釉はにがりを垂らしておいてもダメなものはダメだ。またミキサーの世話になる。
だが、こう暑いと自分で気付かないところで注意力が散漫になっているのだろう。長石系の釉をかき混ぜると、しばしばミキサーはモーター保護回路がはたらき動かなくなる。裏面のリセットボタンを押せば元に戻るのだが、何度もやっているこの操作で指の皮をちょっとだけ剥いでしまった。イタタタ、水が浸みる、自分の間抜けさ加減が身に沁みる。
ちょうどそこにプラトン君がやって来た。
救世主だった。たぶん。
プラトン君が現れなかったら、おそらくあのまま39度のなかで作業をつづけていたろう。そして、熱中症にやられていたかも知れない。ミキサー事件はその前兆だ。
でも、プラトン君が私を喫茶店へと連れていってくれたおかげで、一番暑い時間帯は涼しいところで楽しくすごせた。友はありがたい。
何とか施釉終了!準備した釉が終わりそうになり、柄杓掛け(基本的にこれでやっている)ができなくなり筆塗りせざるを得なかったのも少しあったが、特に問題なく出来た。あとは15日の焼成待ちだ。