乾燥と釉作り

土曜日26日の窯焚きは、前回発色がよかった唐津の平松土に掛けた二種類の釉だけで焼く。ついでに入れるのも二三あるが基本は平松土だけだ。

前回、一番気に入ったのは最下段に置いたものだった。場所が変われば雰囲気も、温度も変わるから、今後のために大まかでいいからその辺を知っておきたい。

さて、朝少し遅めに工房出勤したが、気温はすでにかなり暑かった。でも、きもちよい風が工房の中を吹き抜けていってくれるので体感温度はずっと低めだ。おかげで久しぶりに退避することなく一日を工房で過ごせた。

それにブログ「くれい日誌」で安◎さんに


うちの冷房器具は家中探しても扇風機一本だけ。
しかも今取り組んでいる土は乾燥に気を遣うので、昼間作陶中は基本回せません。
でも、人間意外と耐える力はあるようで、というよりも慣れてきたのか、なんら問題なく過ごせるものですね。
と言われるとちょっと暑いくらいで愚痴はこぼせないではないか。

今日は器を乾燥させている間に今度施釉する二種類の釉を作った。あとは一番面倒な濃度調整だ。あまり濃いとミキサーが廻らないので少し薄目に作ったから上水を切る時間が必要だ。前回は(たぶん)少し薄すぎたかも知れないので、その点改善したい。

夕方、器を屋根から取り込みながら、長板一枚づつ器の仕上げをした。畳付きのざらざらをメッシュで滑らかにして、あとは縮緬の出た部分を崩さないようにしながら、余計な砂粒を軽く落とす。さらに、ノタの処理がうまく行っていないところがあるので軽く水拭きする。ロクロの時にもう少し頻繁に指からノタを落としておかないとこういうことになる。けれど、あまり落としすぎてもいけないからいい塩梅を見つける必要がある。

これも経験だ。仕上げ作業を丁寧にやっているとロクロの段階で何をすべきかが見えてくる。

まだ判断がつかないのが、例えば州浜にするとき三カ所を指で押すのだが、そこに指跡が付く、仕上げの時それをどの位まで残したらよいのかだ。板に乗せてからスポンジで押せば跡は付かないのだが、スポンジで押すのは好きではない。わがままかも知れないが指で押したい。指で押した跡を残した方がよいようにも思うのだが・・・まだ決心がつかない。

こういうのは名品と言われているものを観察するのが一番だろう。

数えてみたらちょうど0.2立米の窯一窯分80個だった。だが、ものは試しにと馬鹿でかい井戸を引いたのでこれが入るか無理か、それが疑問だ・・・。