群馬レポオト
結論から言うと20日間で窯場が見つかるほど世の中は甘くない、ということだ。行く先々、すべてダメだとだんだん気持が暗くなって行く。もうどうにもならない、というところまで来て曙光が見えた。作戦が間違っていたのだ。
そこで、とにかく群馬に還り、腰を据えて窯場を探すことにした。すでに窯場に最適な空地はひとつ見つかっているのだが、ツメが必要だ。下水道はどうなっているのか、地面の下の状態はどうなっているのか、そういったことは現地にいないとどうにもならない。もちろん一番大事なのは土地の所有者が貸すなり、売るなりしようという気持になってくれることだ。これも現地にいないとどうにもならない。この土地も決るかどうかは分らない。五分五分より可能性は低いだろう。でも、近くにいれば頑張りようはある。
今回の最大の収穫はそれに気付いたことだ。あまりにも単純なことなのだが、人間いろいろ経験してみないと分らないものだ。20日あちこち走り回って初めて分った。
おかげでおもしろそうな土も何カ所かで見つかった。釉薬原料の裏技がなんとホームセンターに転がっていた。窯場以外のことでもいろいろ発見があった。それも小さいながら収穫だ。
だからこの20日間は徒労ではなかった。
さて、少し休んだら引越しの準備を始めねば。