てきぱき

自分では片付ける気合がまったく入らないから余計に見事に見えたのだが、午後2時に引越屋の梱包係嬢が4人やってきて5時にすべての荷物の段ボール詰めを終えて帰っていった。

契約でも2時に来るとあったのだが、正直言って朝からじゃないと無理じゃないのだろうか、2時から始めて今日中に終わるのかしら、と思っていた。来るとすぐに荷物の量をざっと見て荷造りを始めた。興味と心配と半々の気持で、この量で何時に終わりますか、と訊いてみた。5時ですね、と涼しい顔で答えた。そして、宣言通り5時に終わった。

ちょっと考え込んでしまった。

年なのかな。こういうこまごまとしたことをやるのが面倒で億劫で憂鬱なのは・・・。9月に営業のひとが来て契約したとき、お金、貴金属、すぐに必要なもの以外は何もしないでいいと言われ、そのことばを忠実に守って何もせずに今日まで来た。いや、正確に言うと運ぶ荷物を増やしながら今日まで来た、と言うべきであろう。粘土や釉薬原料をずいぶん買ったから。

それが部屋に入りきらず、玄関先、ベランダ、駐車場の片隅に置いてある。30kgの原土2袋に至っては、私の腰にはあぶないので車に積んだままだ。明日、トランクからトラックへ移してもらおうという魂胆だ。

億劫というのはいけないね。年のせいではなく、性分ということにしておこう。とにかく片付けが嫌いなまま今日まで来た。大学時代の私の研究室を知っているひとには説明不要だろう。

どうしたらてきぱき片付けられるのだろう、などと考えるのは止めよう。これは私には無理だと決めつけて、やきものに精出そうと思う。段ボールだらけになって寝る場所がなくなるかと思ったが、和室はがらがらである。ゆっくり眠れる。

でも、明日は雨。来るときも雨だった。豪雨だった、いや、暴風雨だった。思い出しただけでも身の毛がよだつほどだった。私は晴れ男のはずなのに、引越に関しては雨男なのかな。せめて、風よ吹かないでくれ。

途中で、利休君と桃ちゃんがやって来て、餞にと立派な松皮刀をくれた。肉が分厚く銭湯前の店で売っているのとはひとあじ違う。ありがとう!味のある高台を削らねば。

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