居場所

ひとはみな自分の居場所をもとめている。居場所といっても住まいのことではない。
ひさしぶりにもとの勤め先を訪れた。みな照り葉を輝かせておられた。
窯を持たない生活が8か月つづいた。師走に工房が出来ると仮定するとあと7か月、合計15か月窯のない生活がつづくことになる。これは手痛い。
長い人生からみればたった1年ちょっとなのだが、苦しいものだ。
手持ちの器がみな去年以前の焼成のものばかりというのが一番つらい。陶芸家殺すに刃物はいらぬ・・・である。
ま、そんなぼやきをつづけても仕方がない。七か月のモラトリアムで出来ることは何だろう。粕川温泉につかりながら考えているのだがいい智慧が浮かばない。
居場所をもつ人間は今に滞在する恩寵にあずかれるものだ。つまりは自分の居場所を見つけられずに今に至ったツケなのだろう。




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