かき揚げ丼
お昼は桜エビのかき揚げ丼が売りという太田のうどん屋へ行ってみた。静岡が本店のチェーン店だ。
チェーン店というものをあまり信用していないので行く前から、まあ何でも経験だから、という気分である。
中に入るとほとんどがカウンター席の作りになっている。
料金は前払いらしい。食べる前からさらに気持が落ち込む。前払いという姿勢がいただけない。ハナから客を信用していない。駅の立ち食いそばではないか。もちろん立ち食いそばにはそれなりの情感があって好きだ。でも、ここは駅ではない。私は急いでいるわけではない。ゆったりと美味しいお昼を食べたいのだ。
メニューを見て驚く。かき揚げ丼（並）が580円とある。この段階で期待するのを止めた。
予想していたのと違う料理だった。かき揚げをつゆで味付けしてあるものが出ると思っていたが、揚げたままのものがどんぶりに乗っているだけだった。あっさりしていた。
カルシウムを摂取するにはとてもよい料理だったかも知れない。
名古屋の光村のかき揚げ丼を食べているのでなかなかよそのかき揚げ丼では満ち足りない。
車で30分圏内で美味しい店はないものだろうか。
以前、高崎のてんぷら専門店▲村でも食べたが、真っ黒でしょっぱくて全部食べきれなかった。
近くにうどん、そばを出す店は数え切れないほどあるのだが、中に入るまではかき揚げ丼の存在は不明である。シャイを絵に描いたような私には店に入り、かき揚げ丼ありますか、いいえ、どうも、と出てくる行程が耐えられないかも知れない。たぶん、普通のうどんかそばを食べるかカツ丼を頼むかに落着くことだろう。時間を掛けて探してみよう。
