土の整理
いろいろな土の配合を試していると、残った土がかなりの数になりだんだん工房の粘土置き場(そんな特別な場所があるわけではないが)が乱雑になってしまう。そこで、昨日は系統の同じ粘土はひとつにまとめて整理した。というのは新しい粘土が来るからだ。
赤土系統の土を美濃、萩、瀬戸の三ヶ所に発注している。まずは単味で使ってみよう。
さて、今日は赤土原土をはたいた。それは以前、鶸色屋さんに高麗の柿蔕茶碗はこれがもとになっているのではないと教えてもらった土だ。まったく同じものではないだろうが、試してみる価値はある。
今日さっそくヤマダから粘土、釉薬原料、その他が200kgほど届いた。車のトランク入れてもらったので、これから工房へ運ぶ。
しかし、ヤマダは実に仕事が早い。昨日電話で注文した粘土が今日の午後2時に届いている。すごいことだ。
まだ萩と美濃から来るからどんどん工房が狭くなる。
粘土は増えるがなかなかこれという作品が出来ない。
今はひたすら作る時だ。少しづついい感じになってきたように思う。気のせいかも知れないが、気のせいも大事だ。
東京では10月に福岡の作家、莫窯の上原治夫さんの個展がある。上原さんが、以前伺ったとき何とかなるのに10年かかった、とおっしゃっていたのを思い出す。
年を取ってから始めると10年という歳月は途方に暮れる長さを持つ。人生はすべて途半ばで終るものなのだから、自分の歩調でのほほんと歩いて行くしかない。
それにしても秋はさみしい季節だ。ちなみに秋も季も「とき」と読む。