水道問題

実は杉の木のほかにも障碍があった。それは水道だ。
売買の際に水道の権利も付いていますということでひと安心と思っていたのだが、肝心の水道の引込が見つからない。設計士のキャビン氏が調べてくれたが、水道課でも分らない。以前の家屋を解体した業者だけがありかを知っていた、という顛末だ。
役所は水道の立ち上げだけはしておきます、ということだったので見に行くと、あろうことか他人の土地に水道管が立ち上がっているではないか!
関係者一同、これはまずいよね、どうなんだろうと鳩首会談の末、役所に訊いてみるとそこから引いて大丈夫だからという返事が来た。
う〜ん、ちょっと解せないなあ、と思いつつ、いよいよ水道工事になった。
するととたんに態度豹変、他人の土地から水道を引くのはまかりならん、という行政指導が我々にではなく水道屋さんの方へ行った。困ったのは水道屋さんだ。
キャビン氏激怒である。男気のある氏は、筋が通らん、このままではおくものか、ということで顔は穏やかに、腹は気合充実させて、威勢よく、根気よく掛け合い、時には私も立会い、今朝、ようやく水道問題が解決をみた。
水道の本管から私の土地へ直接水道管が引かれるように役所が取りはからってくれることになった。やれやれ、これで本当に工事に入れる。水がないと基礎工事が出来ないからね。
みなさん、ご苦労さまでした!

という話が、工房で大道土を篩っているところへやって来たキャビン氏からもたらされたのだ。キャビン氏の男気に脱帽!

さて、萩の師匠の磁石は午後その威力を発揮する予定だ。報告はのちほど。