猛烈な追い込み

いよいよラストスパートである。
職人さんたちも意地と名誉に懸けて、かどうかは定かでないが、汗だくになりながら作業に精出していた。
特に大変そうだったのは沈殿槽作りである。
と言っても槽自体はコンクリートの既成品を埋め込むのだが、如何せん我が工房はほとんどを建物が締めていて、その横は1mくらいしかスペースがない。その周囲は30度を超す斜面。そのためいわゆる建ぺい率は問題ない。だが、作業は大問題である。普通はユンボが入って、ちょいちょいちょいとやってのけるのだが、すべてスコップの手掘りである。
やきもの山房は建築の当初から「30年ぶりに……した」などの多少の苦情?の混入した感想を業者から聞かされつづけている。道が狭いのでクレーン車が入らない、コンクリートミキサーが入らない、ユンボが入らない、などなどの理由で昭和の香りたっぷりの手作業中心の仕事なのだ。
さらに工房全体のかたちが三角形なため、45度の処理を各所で行わなくてはならず、この場合は「初めて……した」という感想になる。
そうそう、風呂も最近はほとんどユニットバスらしく、我が工房のようなフツウの浴槽はほとんどないらしい。ここでも「ひさしぶりに……した」の言葉が聞かれた。
難問山積の工房だが、みなさん技術の粋を尽してせっせと完成へ向けて励んでくれている。ありがたいことだ。
多分工務店から業者への注文は今日が〆なのかも知れない。だが、途中雨が降ったりで(この辺はやきものと同じ)乾くはずのものが乾かず、8月にずれ込みそうである。
3日の引越には何とか間に合いそうかな?無理かな?
最悪の事態を予測すると、ガスが使えない、お湯が出ない、風呂に入れない、の三点だ。
まあ、その状態が何日もつづくわけではないので(風呂に入れないのはツライが)なんとかなるだろう。
しかし!
何とかならないのがネット環境である。
工事完了の日程が23日まで分らず、YahooBBに引越申込をしたのだが、新築だったためNTTが工房の場所を特定できず、いたづらに日にちが経過してしまった。
というわけでネットは3日で断線。再開は何と最速で18日と言われた。これがちとツライ。図書館でネットが使えればよいのだが……。



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