網戸

引越しして10日ばかり暮らしてみた。
この暑さの中、床狭しと散らばっていたダンボールや袋の山を片付け、何とか普通の暮らしが送れるようになった。

しかし、である。やはり網戸がないとわずらわしい。昔は網戸などなかったのだから、と昭和20年代生まれを気取ったものの、人間一度楽な生活をすると元には戻れないようだ。
とにかくいろいろな虫が闖入してくる。蚊はもちろんのこと、トンボ、カナブン、ウスバカゲロウ、アブ、名を知らない蜂のようなハエのような羽虫、などなど。基本的に虫は嫌いでないからそんなに気にならないのだが、アブはあまり歓迎したくない。
蚊帳の暮らしもそれなりに楽しい。ベッドの周りを蚊帳が囲むのは王侯貴族のような気分でいいものだ。だが、蚊帳は暑い。扇風機を外で回してもあまり恩恵をこうむらない。
お盆で仏様に挨拶に行ったとき、弟夫婦にたまにはやきものの客も来るのだから網戸は必要と諭された。それにこの数日の暑さである。ついに決意して、先ほどホームセンターで注文してきた。2、3日で届くらしい。
小さめの戸2枚は車で運んで来たのでさっそく入れてみた。
天気予報では今日は36度だそうだ。それでも一番奥の一部屋の南北の窓を開放すると意外に心地よい風が入り込んでくる。
文明の利器?
これで夜は涼しく寝られるか?
ちなみにネットは9月3日以降にならないと開通しないらしい。