ガソリン給油
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晴れるとすぐに曇る、雨がふる
雨がふると花が咲く
天地の循環
ガソリンの残りはあと60km分くらいになった。町まで下りたからにはついでに買物をしておかないといざというときに困る。
そこでホームセンターとスーパーが同じ敷地にあるところへ行く。
スーパーやホームセンターはどこもみな蛍光灯を間引いている。だから暗くて不愉快というわけではない。これで十分である。
今回のことでつくづく思う。今まで如何にぜいたくに(ぜいたくすぎるほど)明るい照明のなかにいたかを。照明だけではない。万事がぜいたくすぎたように思う。ちょうどよい機会である。戦後の質素な生活を少しだけ思い出そう。
買い忘れがないかと店内をあちこち歩き回っているうちに12時を回ってしまった。焼きそばの店があったので食べる。主人と話をしていると、ガソリンもようやく落着いたねえ、と言う。聞き返すと、ほらすぐそこのスタンドも満タンにしてくれるようになった、と言う。かなり並ぶんでしょうね、と返すと、いやあ、それほどはかからないと言う。
外に出てみると確かにそれほど並んではいない。では、私のインテグラにもご飯を食べさせてやるか。
大震災になってはじめて給油した。2週間たったせいかあまり混乱はなかったもののそれでも25分くらいかかった。いや25分で入れられたのは幸いとすべきなのかも知れない。