手こずった

訓練校時代、まだ大道土をきちんと篩ってから使うことを知らずに大きな石だけ取り除いただけではたいて使ったことがある。もちろん、弾きにくい。いや、弾きにくいというより手を切りそうであぶない位だ。
そのクデが取ってあったので再生して弾いてみた。





やっぱり手ごわい。あの時はとても引上げられず朝顔型が精一杯だったが、今日は塩笥にもぐい呑にも弾き上げられたからちょっとは上達したのかも知れない。
手こずれば手こずるほど愛着が湧くのは面白い反比例の法則だ。
となりの石見白土のは拍子抜けするほどあっけなく弾けてしまった。
それもまた土の個性である。しかし、弾きやすいからといって焼きやすいわけではないところがやきものの奥深いところだ。