楽しむ気持




5時に起きる
少し眠い
今が輝いている


書いてみれば当り前のことなのだが、楽しむ気持がないとものは作れない。そりゃ、右から左への量産作業なら特に楽しみはなくても作れるだろう。また、量産には量産の楽しさはある。訓練校での切立湯呑の試験、3時間かけて検品合格を何個作れるのか……とか、せともの祭の追い込みで引く器……そういうのは独特の楽しみがある。手が勝手に動いて行く楽しさ。でも、今の私にはその楽しみは御法度である。もうほとんど置場がない。これまでに作ったものだけでも展示室はいっぱいである。もちろん、どんどん売れれば問題はないのだが、それほど世間は甘くない。

見て、手にとって、味わいのある器。例えば粉引独特のくすんだ輝き(もっとも∴ん窯では粉引は作らないけれど)、そういう味わいを見つけたい。時間が掛るのは当り前である。ここ大久保に移り住んで一年、ようやく出発点に立ったのかも知れない。何ごとも気付くのが遅い人間であるが、遅さというのも、時短、時短と騒いでいる時代に、なくてはならないものだと思っている。







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