何ごとも中庸が肝心
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ミンミン蝉の声が減り
ツクツク法師に取って代った
睡眠は遅寝早起きが一番よいと医者に言われたのをいいことに連日2時に就寝していたら、絶不調に陥った。
昨日はヨガの力でなんとか回復できたが、それをまたいいことに夜更かししてしまったツケである。血圧が高く、首筋のあたりが変な気分だった。
お昼頃には収まってきたのでちょっと安心した。無理はイケナイ。
結論:やっぱりあんまり遅寝はいけない。せいぜい12時くらいにしておこう。劇団には睡眠時間が4時間くらいでも毎日元気に動きまわっている強者もあるが、私はそういうからだには生まれついていないらしい。
もう少し自分をいたわってやらねばと思った今回の顛末であった。
それはともかく、何故このように制作意欲が湧かないのか、考えてみた。ま、下手の考え休みに似たりだけれど……
下手、という字を見て、脱線。へた、しもて、したて、などとも読むが、陶芸の世界では「げて」とも読む。下手物のことだ。今では「ゲテモノ食い」「ゲテモノ趣味」という風に本来の意味から転じて使われることが多いが、やきもの界では、精緻な技巧を駆使して作られた上手物(ジョウテモノ)に対して使われる日用雑器のことだ。私の柿の蔕(あるいは柿の下手)は言わずと知れた下手物である。
閑話休題。
今、柿の蔕は別として、何を作ろうか行き先が見えていない状態なのだ。これではどうにもならない。
気持が芝居へ向いているからこればっかりはどうにもならない。焦らずにじっと待とう。