ふたたび柿の蔕を焼く




むしむし暑い
日本の夏
今ここの夏
風性常住無処不周

久方ぶりに柿の蔕を焼く。
ちょっと化粧をしてみた。化粧といっても白ではなく土色化粧。
これから今年いっぱい掛けて、柿の蔕をせめて100碗焼いてみようと思う。
出来上がりに何らかの変化が訪れれば重畳。

芝居の稽古をしていて思うことは、繰り返しが大事ということだ。しかも、レストランの店員のようなマニュアル通りの鸚鵡返しではなく、こころざしを持った繰返しが。

それが時間に濃い色合いを染み込ませてゆく。

柿の蔕がそんな濃(こまや)かさに恵まれたらどんなに素晴らしいことだろう!


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