窯焚き



ぐずつく天気
天気も呼吸している

今回は柿の蔕。土化粧した上に薄い灰釉を掛けただけ。焼きすぎないように1160度目標。
ただ今1154度。この辺りの温度帯だと一時間に6度位の昇温。ゆっくり気長に焼き上げる。灯油窯はうっかりするとあっという間に昇温してしまうのでガマンが肝心。

上限に達したらねらし還元の予定。

土を変えたのでそれがどんな風合いを見せるか……

温度を確認に行ったら30分前の1153度から1148度に下がっていた。熱量供給が温度維持の限界を割ったということか。ホンのわずかだけ油量を上げる。おそらくあと30分で1160度になり、ねらしになるだろう。

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ひょいとガラス窓を開けると、そこは50年前に住んでいたなつかしい総社の家の脇道だった。
一瞬そんな感じがした。

目の前の風景を見直してみる。最近になってどんどん伸びてきたバナナ、一面雑草におおわれた空き地。以前はそこも野菜畑だったそうだ。イノシシにやられたために耕作をやめたらしい。スズメ、つばめ、鳩、カラス、その他名前も知らない野鳥の声が鳴り響く田舎の風景。にもかかわらず、そこにはなつかしさの痕跡もない。

ここ新里の山房は住み始めてまだ3年も経っていないから、無理もない。新居がなつかしいわが家になるにはどれくらいの時間が必要なのだろう。


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