文字の力
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花巻
ああ、いい響きだ
最近のブログ、ミニブログは写真や動画が中心だ。ことばは添えものの感がある。確かに絵には強力な力がある。ことばでは伝わらないものの姿をじかに示してくれる。だが、それは反対側から見れば、姿あるものしか伝えられないということでもある。もちろん、映像が与えるものはそれだけではない。とは言え、ほとんどの場合、瞬時に見て、反応して、それでおしまい、ということも事実である。
そんなことを言いだしたのは、「花巻」という文字を見ていろいろな思いが頭を駆けめぐったからだ。
宮沢賢治、花巻温泉、飛行場、さらには和賀川、岩手湯本温泉、ほっとゆだ、盛岡、南部鉄器、遠野、柳田国男、ひいては宮古……つぎつぎに、かずかずの作品や、訪れたことのある土地の風物が脈絡なく浮かんでくる。もちろん映像でも同じことは可能だろう。でも、根の深さが違うように思う。
とは言え、私はTV大好き人間である。そんな私のないものねだりなのかも知れない。