新しいプロジェクト発進

昨日から新しいプロジェクトが始まった。シェイクスピア劇を解説しながら名台詞を原語で朗読する企画だ。

考えてみると大学2年生でシェイクスピア英語の魔術的ルネッサンスに触れ、それ以来、約半世紀(大袈裟な言い方だなあ……気合と見なしてください)、ずっと原語での公演、朗読をやってきた。大学で教えるのをやめて以来、もうシェイクスピアと関わることはないと思っていたのだが、冬泉響の仲間のひとりがどうしても朗読会をやりたいと言ってきた。そう言われると、やはり血がさわぐというか、舌が動きたいと叫ぶというか、まだ私のからだの奥にシェイクスピア熱が蓄えられていることを知った。

彼女はシェイクスピアを学びにエディンバラの大学院まで行って来た学究である。日本ではまだ研究があまり進んでいないTeaching Shakespeaere through Performanceの分野を追究している。私としては後につづくものが出来たので、うれしいことこの上ない。学者として、役者として、また、落語の名手として、シェイクスピアに取組んでもらうことになった。

朗読会の名は「沙翁(しゃおう)寄席〜シェイクスピア読演会(どくえんかい)」。

善は急げと試運転は12月半ば、我が山房で珈琲とケーキを賞味しながらシェイクスピア・シャワーを浴びていただく。詳しくはのちほど告知いたします。