窯出しを待ちながら




雨の一日
野原の風情が春である



今の窯温度348度。まだまだだ。今夜遅くかな?

山房では、大畠さんが明日の沙翁寄席の稽古をしている。去年、彼女は東京で行われたシェイクスピア朗読のゆうべに参加して刺激を受け、準備を重ねてきた。去年末に行われた第一回沙翁寄席『間違いつづき』につづき今回は『じゃじゃ馬ならし』を演じ、語る。

こういう形式の語り物は一般的にはReading Theatre(朗読劇)と呼ばれ、いわゆる芝居と区別されている。芝居が台詞をそれぞれの役者が暗記して演じるのに対して、大抵、台本を持ったまま演じられる。

シェイクスピアの味わいはBlank Verse(無韻詩)と言われる独特なリズムを持った台詞にあるので、すべてを飜訳でやってしまうと美しい響きが犠牲になってしまう。その点、薫の沙翁寄席の特徴は基本的なスタンスを落語に置きながら、イギリス仕込みの英語でシェイクスピアの原文を朗々と読み上げてくれるので、十分に聞き応えのあるものになっている。

シェイクスピアは有名だが、馴染みはない。シェイクスピアを研究してきたものとして残念ではあるが、それが現実だ。大畠さんの沙翁寄席は少しでもシェイクスピアの間口をひろげようという素晴らしい試みだと思う。

大切なのはつづけることだ。『間違いつづき』の会では外部からの客は一人だけだった。今回どうなるか分らないが、こうやって一作一作渾身の演技をつづけていれば必ず評価される日が来ると私は信じている。






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