裏の林で春が啼く
∴
裏の雑木林に向けて
IC録音機を置いてみた
何種類の野鳥がいるのだろう?
なにげなく外に出たら、聞えてきた……うぐいすの声。まだ下手くそ。練習中。
私は今日もぐうたら(遇多楽=多くの楽しみに遇う)を決め込んでいる。
遇多楽、万歳。
何か役に立つことをせねば……というのはこころ貧しい人間の発想だ。私もこころ貧しき人間なのでついそう考えたくなってしまうのだが、最近、身心不調という天の恵みのおかげで考え方が少し変ってきた。
そう言やあいみじくもe.e.cummings君も言っている
and may myself do nothing usefully
この精神を自分のものにしたいものだ。
おなべふ、という遊びを知っているだろうか?他愛ない子供の指あそびだ。相手の腕を取り、手首の線から肘の内側の線まで両手の親指で「お・な・べ・ふ・お・な・べ・ふ・」と唱えながら測ってゆき、肘の線に辿りついた時の音がなんであったかにより相手を判断する遊びだ。おはおこりんぼ(あるいは、おこんじょ=いじめっこ)、なは泣き虫、べは勉強家、ふは不良である。不良が最後に来るというのがミソだ。もっとも役に立たない規格ハズレ、不良が最上位なのだ。
私の作る器は不良ばかりである。それを喜んでいいのやら微妙な気持だが。