無二無三
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久しぶりに無門関を読んでいる
手持ちは岩波文庫版と安谷白雲版だったが、ふとした機縁でこの提唱を知りさっそく求めた
実はこの著者原田祖岳老師は、私が大学院時代修行させてもらった品川東照寺のご開山である
そこには学生寮があって、朝の坐禅、読経、庭掃除、粥座(朝食)までがお勤めで、その後は自由だった
4月から11月までの8か月だけだったが2回の接心会を経て私のものの見方が根本から変革した
そんな縁もあって入手した
坐禅の接心会での連続提唱を収録したものだそうだ
語釈などは一切ない。初心や禅門外の読者には不親切だが、参禅の士には深切きわまりない
当時の私は無字のあと、十世古今始終不離於當念でひっかかっていたが、もうすぐ古希の時を看て少しだけ進捗したか?
畦を耕すように読んでいる